悪徳の栄え(1988)

劇場公開日:

解説

犯罪者ばかりの劇団がマルキ・ド・サドの「悪徳の栄え」を演じる様子を虚構と現実を交錯させながら描く。マルキ・ド・サド原作の同名小説の映画化で、脚本は「1999年の夏休み」の岸田理生が執筆。監督は「帝都物語」の実相寺昭雄、撮影は同作の中堀正夫がそれぞれ担当。

1988年製作/96分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1988年8月27日

ストーリー

昭和10年の秋。不知火候爵の家では宴が開かれていた。不知火候爵、珠江夫人、財閥の首魁・花輪相平、大審院の裁判長・湯神首男、女伯爵・玉伏森子らは皆犯罪者であり、白縫劇場の劇団員なのだ。そして今はマルキ・ド・サド原作の「悪徳の栄え」の稽古に励んでいた。劇中、悪徳の女・ジュリエットに扮した珠江がサンファン大公役の花輪を鞭打つ。泥棒ドルヴァル役の新人・犯は候爵の命令で珠江を犯し、喫茶店で小学校校長を毒殺した。劇中、候爵扮するノアルスイコはジュリエットの父親を破産させて死に追いやるが、現実には両親を失くして娼婦となった珠江を候爵が妻にしたのだ。白縫劇場でシモン夫人役の女優が射殺された。候爵は珠江と犯が情を通じ合っているのを知って嫉妬するが、珠江が台本にない芝居をして候爵を狼狽させる。犯が殺人犯として逮捕され、珠江は候爵に助けを求め、悪徳の女・ジュスティーヌと二役することになった。居間で抱き合う全裸の犯と珠江を候爵の刃が貫く。2・26事件が起こり、白縫劇場の舞台では候爵が一人でピエロ=マルキ・ド・サドを演じていた。

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