アイ・ラヴ・ユー(1999)

劇場公開日:

解説

手話での演劇を目指す耳の不自由な女性と、彼女を巡る人たちとの心の触れ合いを描くヒューマン・ドラマ。監督は、「GAMA/月桃の花」の大澤豊と”日本聾者劇団”の演出家である米内山明宏。脚本は、自身による原作を基に岡崎由起子が執筆。撮影を「GAMA/月桃の花」の岡崎宏三が担当している。主演はNHK『のっぽさんの手話入門』への出演経験を持つ、新人の忍足亜希子。芸術文化進行基金助成作品。

1999年製作/111分/日本
配給:全国映画センター=映画「アイ・ラヴ・ユー」製作上映委員会
劇場公開日:1999年11月6日

ストーリー

静岡県豊田町。耳の不自由な朝子は、聴者で消防士の夫・隆一と小学三年生の娘の愛と3人で平凡ながら幸せな生活を送っていた。ある日、自分の手話が原因で愛が学校でいじめられていることを知りショックを受けた朝子は、聾学校時代の演劇部で一緒だった友人の勝子の誘いで、聾者による劇団”HANDS”への入団を決意する。演劇を通して手話を認知してもらおうというのだ。HANDSのメンバーは、亡くなった劇団の主宰者の妻である小百合と新人の夏実、彼女に一目惚れした小百合の息子・崇、聴者ではあるがパントマイム役者として舞台経験のある森田、そして森田の手話通訳として愛も加わった。さて、静岡の舞台芸術祭に参加することになったHANDSは、演目に「美女と野獣」を選び練習を開始する。様々な困難があったものの、それらを乗り越えいよいよ本番当日を迎えるHANDS。ところが、そこで大きな問題が起こった。結婚したいと言い出した崇と夏実が、生まれてくる子のことを憂い猛反対する夏実の両親と言い争ううち、それを聞いていた愛が朝子の耳が利かなくなったのは自分を生んだせいだと勘違いして会場を飛び出してしまったのだ。しかし、後を追いかけた朝子の説明で、愛は自分が望まれて生まれてきたことを知り安心する。やがて開演時間。開演前に脚を捻挫した崇の代わりに隆一が王子役でかりだされるハプニングもあったが、劇は大成功。大入り満員の客席からは、いつまでも拍手が振られ続けるのだった。

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スタッフ・キャスト

監督
脚色
岡崎由紀子
原作
岡崎由紀子
プロデューサー
佐々木裕二
川崎多津也
撮影監督
岡崎宏三
美術
丸山裕司
美術制作
嵩村裕司
音楽
佐藤慶子
音楽監修
稲垣潤一
主題歌
稲垣潤一
録音
本田孜
効果
深田晃
中山隆匡
吉田憲義
照明
山本眞生
編集
諏訪三千男
衣裳
小野今朝義
立川利江
製作担当
佐々木雅人
助監督
濱田兼吾
スクリプター
天池芳美
スチール
高岩震
字幕制作
飯村俊子
製作上映委員会代表
大澤豊
事務局長
中橋真紀人
事務局
川崎多津也
志田徳子
瓜生忠久
瀧上幸次郎
那須田稔
藤原東演
吉川澄男
米内山明宏
脚本アドバイザー
田中史
手話コーディネーター
妹尾映美子
スチール応援
遠藤功成
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映画レビュー

4.0忍足亜希子だから成功した作品

2018年8月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館、試写会

泣ける

聾者と健聴者をうまくかみ合わせてドラマを作っている。
母親役(本人は未婚)であったが年齢もピタリで元気な聾唖者を見せてくれる。
脇役はベテランで固め、聾演劇で活躍しているスタッフも協力して、
インディーズ作品でありながら一定の完成度になっている。
シリーズは三作まで作られたが、この作品が一番良い作品と思う。
「アイラブフレンズ」と言う写真家の女性(忍足亜希子)を演じた作品もあるが映画ドットコムには見当たらない。

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うにたん♪(何観ても文句書きそうな気分)