愛と悲しみと
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解説

檀一雄原作『風と雲雀と丘』より、「君の名は」のコンビで「川は流れる」の柳井隆雄と「京化粧」の大庭秀雄が共同で脚色、大庭秀雄が監督したメロドラマ。撮影は「しのび逢い」の長岡博之。

ストーリー

西伊豆の蜜柑山に母伸子と住む由紀子は、東京の医学生武との間に縁談が進んでいる。彼女の姉弥江子も年下の武を好きだったが、三年前、鷹野と結婚した。休みを利用して武は伊豆へ来た。由紀子の理想は、この丘で小さな保育園を開き、武の病院を建てることである。台風に見舞われた蜜柑畑で、二人は衝動的に接吻をかわした。翌日、北海道から弥江子が娘民子をつれてやって来た。肋膜を患ってからファイトを失い、牧場にこもっている夫との生活にあきたらず、東京で華やかに生きたいのである。東京に帰った武の下宿を、北海道へ戻る弥江子が前ぶれもなく訪れた。銀座で食事をして、武は弥江子を上野駅に見送った。楽しい夏休みを、武は由紀子の家で送ることにきめた。そんなある日、夫と衝突した弥江子から、迎えに来てほしいと伸子に電報が届き、武が代りに北海道へ向った。札幌駅に武を出迎えた弥江子は、夫の貯金を盗み出し逃げるように武を促して汽車に乗った。しかし、ネブタ祭りのため、急行券の買えぬ二人は十和田湖畔の宿に泊り、遂にあやまちを犯してしまった。武は良心の苛責から結婚を迫ったが弥江子は二人だけの秘密にしたいと主張して譲らない。西伊豆へ着くと、民子が日本脳炎で三島の病院に入院、弥江子の夫も北海道から駈けつけて大騒ぎになっていた。由紀子は民子を病気にしたのは自分だと武に語った。照りつける太陽の下で、武の帰りを待ち続けたのがいけなかったのだ。弥江子は後遺症となったわが子に心を痛め、強度の神経衰弱で病床についた。武は由紀子に弥江子とのあやまちを告白して、東京に帰った。秋になって民子は退院したとき、弥江子は岬から身を投げて死んだ。輝くような蜜柑山で武は由紀子に別れをつげ、悄然と去った。...

スタッフ

監督
脚色
柳井隆雄
大庭秀雄
原作
檀一雄
製作
小松秀雄
撮影
長岡博之
美術
芳野尹孝
音楽
池田正義
録音
小尾幸魚
照明
小泉喜代司
編集
杉原よ志
スチール
梶本一三

キャスト

作品データ

製作年 1962年
製作国 日本
配給 松竹
上映時間 86分

提供:株式会社キネマ旬報社

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