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4分間のピアニスト
(C)2006 KORDES & KORDES FILM GMBH/SWR/BR/ARTE
わたくしの住む街のミニシアターの館主のおじさんがやたら褒めてたので、暇だしと、どんなものかと観にいきました。
かつて天才的なピアノの才能を持ってたのに、人生をふいにし刑務所に入った女と過去に深い傷をもつピアノ教師の老婆とのふれあいがストーリーの軸。最後にちょっとした見せ場があると思ったが、そこも特に印象に残らず。
つまり、音楽を題材にした映画として異色なところは何もなし、といった感じでした。人生おいつめられても、それでも音楽はあったのさ程度の題材なんて今更動かされません。
というかミニシアター系の映画ってメジャー系の映画よりも、宣伝に虚飾が入りすぎていると思う。「弾く時だけわかる。何のために生まれてきたのか」って、結局なにがわかったのさとつっこみを入れたくなる。その程度の映画でした。ちなみに、老婆役の女優さんが福田元総理に似てます。
この2人、欠陥だらけで、全然完璧じゃない人柄。
どちらも頑固一徹、お互いが常に手探りなまま終焉する。
最後の最後まで、お互いを信用出来たのか否か?
ラストシーンを観終えても、僕は答えが見つからない。
どうも釈然としない。
でもこの釈然としない気分こそ、リアルだ。
これが人間の深層心理なんだろう・・・少なくとも、予定調和とはいかない実社会を象徴するエンディング。
全ては、このたった4分に賭けている。
この2人の心模様をどう捉えるかは、客観的判断に委ねる手法だ。
ここに至る為、監督は大凡の上映時間を費やしたのかも?
このエンディングの4分間が巷じゃ話題だ。
なるほど、ありそうでない!
あらかじめ企んだのか?突発的か?
冒険か?無か?
後は自分で考えろ!って言い放たれた気分だ。
この4分間、ジェニーの若く躍動する箇所、最大の見せ場だ。
でもあえて僕は、女性教師クリューガーの動向に注目して欲しいと断言する。
4分だろうが1分だろうが、一瞬の決意が左右する。
リスク覚悟の冒険と、何も変わらない無と、どちらが本当は罪なんだろう?
とにかく、これだけは言える。
自分にとって有意義な場所、そこへ行く為にやってみなければ分からない事がある。
人が生きる活力、メインテーマは「決意」だ!
この映画の邦題、見事な要約振りだと思う。
音楽は素晴しく、ストーリーは現実離れと思いながらも、最初から最後まで飽きることはありません。ただ登場人物に共感できませんでした。
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