スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
1月19日より丸の内ピカデリー1ほかにてロードショー
ティム・バートンによる、やりたい放題のスプラッター・ホラー・ミュージカル
(C) 2007 Warner Bros. Entertainment Inc.
and DreamWorks LLC. All Rights Reserved.ジョニー・デップはやはり大した俳優だ。ソンドハイムの難しい曲を歌いこなしているだけではなく、復讐に凝り固まったスウィーニー・トッドの暗い情念が、歌となって噴出しているのだ。他の出演者もそうだが、彼らは決して歌手のようにきれいに歌っていない。歌声を響かせることより、キャラクターの感情表現を優先させている。このミュージカルではそれが正解。なにしろ、「この死体をどう始末する?」「私に任せて、パイにしてしまうわ」とか、「復讐する日まで、せいぜい(喉を切り裂く)訓練をしよう」なんて物騒な歌なんだから、朗々と歌い上げられても困ってしまう。
それにしてもよくもこれだけダークな映画にしたものだ。色彩を抜き取ったようなモノトーンの画面に死体を焼く真っ黒な煙がたちこめ、愚かなまでに陰気なスウィーニーが客の喉を切り裂き続ける。そのダークな画面に飛び散るのはもちろん真っ赤な血。喉を切ることで抑圧された彼の感情が爆発し、おびただしい量の血が降り注ぐのだ。ティム・バートンはこの感情の爆発=血しぶきをやりたかったんだろうね。R指定の心配もハリウッドの常識も吹っ飛ばして、やりたい放題スプラッター・ホラー・ミュージカルに徹している。その思いっきりの良さが、むしろ痛快だ。
(森山京子)
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- スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
- トニー賞8部門に輝くスティーブン・ソンドハイム作の同名ミュージカルをティム・バートン監督&ジョニー・デップ主演で映画化。19世紀末のロンドン。色好みなターピン判事に妻子を奪われた上に無実の罪を着せられ、流刑にされてしまった理髪師ベンジャミン・バーカーが、15年ぶりにロンドンへと舞い戻ってきた。スウィーニー・トッドと名を変えた彼はターピンへの復讐を開始する。共演はヘレナ・ボナム・カーター、アラン・リックマン、サシャ・バロン・コーエン、ティモシー・スポールら。
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- 原題:
- Sweeney Todd: The Demon Barber of Fleet Street
- 監督:
- ティム・バートン
- 脚本:
- ジョン・ローガン
- 製作:
- リチャード・D・ザナック、ウォルター・パークス、ローリー・マクドナルド、ジョン・ローガン
- 原作:
- スティーブン・ソンドハイム、ヒュー・ホウィーラー
- 撮影:
- ダリウス・ウォルスキー
- 音楽:
- スティーブン・ソンドハイム
- 出演:
- ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アラン・リックマン、サシャ・バロン・コーエン、ティモシー・スポール
- 2007年アメリカ映画/1時間57分
- 配給:
- ワーナー・ブラザース映画
- 1月19日より丸の内ピカデリー1ほかにてロードショー
- オフィシャルサイト
(C)2007 Warner Bros. Entertainment Inc. and DreamWorks LLC. All Rights Reserved.