劇場公開日 2008年3月1日

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ライラの冒険 黄金の羅針盤 : インタビュー

2008年2月26日更新

3回に渡ってお送りしてきた「ライラの冒険/黄金の羅針盤」特集。その最後は、公開直前の2月20日に来日した主演ダコタ・ブルー・リチャーズのインタビューと、本作以降もまだまだ続きそうな、ファンタジー映画のブームを先取りする。(文:編集部)

第3回:ダコタ・ブルー・リチャーズ インタビュー
「ライラになれたのことは、とてもとてもラッキーだった!」

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本作の主人公ライラ役を務めたダコタ・ブルー・リチャーズは、94年4月生まれで現在13歳。本作のオーディションを受けた1万5000人の中から見出され、この大作でいきなり映画デビューを飾ったシンデレラ・ガール。インタビューの受け答えもハキハキとしていて、早くも女優として開眼? 次回作も「テラビシアにかける橋」のガボア・クスポ監督の新作「The Secret of Moonacre」と決定し、これからが楽しみな彼女を直撃した。

大作でいきなり映画デビュー ダコタ・ブルー・リチャーズ
大作でいきなり映画デビュー ダコタ・ブルー・リチャーズ

――初めての映画を撮り終えた今の気持ちは?

「まだすごく圧倒されている感じだけど、同時にとても嬉しい! なぜなら、会う人みんながこの映画を“良かったよ、楽しんだよ”と言ってくれるから。私自身も満足しているけど、特に周りの友達から褒めてもらえると、何か特別なものを作ったんだなという実感がわいてくるの」

――もともと原作の大ファンで、舞台版も観にいっていたそうですが、そうしたものから役作りのヒントやイメージを得たことは?

「確かに原作を読むこと、舞台を観ることは役作りにおいて不可欠で、とても役に立ったわ。脚本を読むことと原作を読むことは全く別物で、脚本ではその人が何を言って何をしているかはわかるけど、その人が何を思っているかまではわからない。でも原作本を読むと、そのキャラクターが何を思い、どんな感情でいるのかが手に取るようにわかるの。だから、原作本を読むことはとても役に立った。脚本というのは、ト書きが詳しく書かれていても、実際にどのような映像になるのかよくわからなくて、実際に完成した映画を観て、とても勉強になったわ」

――グリーンバックでの撮影は大変でした?

想像力を要求される演技が難しかったとか
想像力を要求される演技が難しかったとか

「ええ、自分にとって最も大変だった。というのも、私はあまり“想像上の友達”とお話するような子供ではなくて、実際に、目の前にあるリアルなものを信じている子だったの(笑)。想像力をフルに使って演技をしなければいけないのは、混乱することもあったし、特に今回は初めての映画だから戸惑うことも多かった。ただ、ダイモンや鎧熊といったCGキャラクターと共演するシーンでも、現場では彼らのセリフを読んでくれる方もいるし、目印となるパペットもあってから、だいぶ助けられました」

――「ライラを演じたかった」というよりも「ライラになりたかった」と発言してましたが、その思いは遂げられましたか? また、撮影と前と後で、作品やライラというキャラクターに対する思いに変化は?

「この映画のために、誰かしらが彼女になりきるとするならば、それに一番近い状態に到達できたんじゃなかと思ってるの。撮影が終わったいまでも、彼女が素晴らしいキャラクターだという思いには変化はないわ。とにかく、私はすごくラッキーだったと思う。私のようにライラになりたかった、この映画に出たかったという子が世界中に数え切れずいるはずで、その中で私がなれたことは、とてもとてもラッキーだったわ!」

――ライラとあなた自身との共通点は?

撮影現場でも好奇心旺盛なダコタ
撮影現場でも好奇心旺盛なダコタ

「状況にもよるけれど、私も彼女のようにおしゃべりだと思う。それに私も彼女も、とても好奇心が旺盛だと思うわ。ただ、私は彼女ほど反抗心は強くないと思っているけれど、そう思っているのは私だけかもしれない(笑)。それから、私は彼女ほど勇敢じゃないと思うけど、彼女ほどの友達に対する忠誠心をもてればいいなと思う」

――原作は3部作ですが、今後の2~3作目に向けての抱負は?

「とにかく、今から楽しみでエキサイティングしてるの! まだ脚本が出来ていないからどうなるかわからないけど、2作目から登場する“死者の国”というのが楽しみ。なぜかわからないけど、私は物悲しいシーンや、腹を立てているシーンが好きなの。私自身が、そうした感情的な演技が好きみたいだから」

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