ライラの冒険/黄金の羅針盤 : 新作映画評論

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ライラの冒険/黄金の羅針盤

劇場公開日 2008年3月1日
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ライラの冒険/黄金の羅針盤 3月1日より丸の内ピカデリー1ほかにてロードショー

映画化に際しての必須課題3点はクリア

画像1TM & (C) MMVII NEW LINE PRODUCTIONS, INC.
ALL RIGHTS RESERVED.

極寒の広大な雪原を白熊の背に乗って疾走する少女――この光景を見て、雪の女王に連れ去られた幼なじみの少年の救出に向かう少女ゲルダを思い出す。すると、また別の冬の世界を支配する白い魔女が想起される。こうした映像が喚起するイメージの連鎖は、今、ファンタジー映画を見る歓びのひとつだろう。本作はそれを再認識させてくれる。

おそらく、この原作の映画化に際しての必須課題は3つある。まず、いわゆるよい子ではない、自分の意志を貫く主人公ライラの人物像。次に小動物から昆虫まで目まぐるしく変貌するダイモンの視覚化。そして人間の言葉を話す白熊という存在の説得力。本作はこの3点はクリアしたと見た。

自分の抱くイメージに合うかどうかで判断する身勝手な原作ファンのひとりとしては、ニコール・キッドマン演じる美貌の野心家コールター夫人と、「ゴーストライダー」でも老カウボーイの心意気を見せたサム・エリオット扮する西部の飛行船乗りスコースビーの存在感に大満足。残念なのは、児童書らしからぬ設定のアスリエル卿の性格や魔女族の信条が描かれていないことだが、これは続編でのお楽しみか。

平沢薫

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ABOUT THE MOVIE

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  • ライラの冒険/黄金の羅針盤
  • カーネギー賞など多数の文学賞を受賞したフィリップ・プルマンのファンタジー小説「ライラの冒険」3部作の映画化第1弾。現実の世界と似て異なるパラレルワールドの英国、オックスフォード。動物の姿をした守護精霊“ダイモン”と人間が生命を共有しているこの世界で、子供たちが謎の組織に次々と連れ去られる事件が発生。親友ロジャーを連れ去られた少女ライラは、ロジャーと子供たちを救うため、あらゆる物事の真実を示す“黄金の羅針盤”を手に、謎の組織の秘密があるという北の大地へ旅立つ……。
  • 原題:
    The Golden Compass
    監督・脚本:
    クリス・ワイツ
    製作:
    デボラ・フォート、ビル・カラッロ
    原作:
    フィリップ・プルマン
    撮影:
    ヘンリー・ブラハム
    音楽:
    アレクサンドル・デスプラ
    出演:
    ダコタ・ブルー・リチャーズ、ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグ、サム・エリオット、エバ・グリーン、クリストファー・リー、トム・コートネイ、イアン・マッケラン、イアン・マクシェーン、フレディ・ハイモア、キャシー・ベイツ、クリスティン・スコット・トーマス、ベン・ウォーカー、サイモン・マクバーニー、ジム・カーター、クレア・ヒギンズ、ジャック・シェパード
    2007年アメリカ・イギリス合作映画/1時間52分
    配給:
    ギャガ・コミュニケーションズ、松竹
  • 3月1日より丸の内ピカデリー1ほかにてロードショー
  • オフィシャルサイト

TM & (C) MMVII NEW LINE PRODUCTIONS, INC.ALL RIGHTS RESERVED.

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