パンズ・ラビリンス 佐藤睦雄さんの映画レビュー

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映画レビュー

パンズ・ラビリンス

  • 公開日 2007年10月6日
  • 3.2(全29票)
原題:
El laberinto del fauno
監督・脚本:
ギレルモ・デル・トロ
製作総指揮:
ベレン・アティエンサ、エレナ・マンリケ
製作:
ギレルモ・デル・トロ、アルフォンソ・キュアロン、アルバロ・アウグスティン、ベルサ・ナバロ、フリーダ・トレスブランコ
撮影:
ギレルモ・ナバロ
音楽:
ハビエル・ナバレテ
美術:
エウヘニオ・カバレロ
製作国:
2006年スペイン・メキシコ合作映画
上映時間:
1時間59分
配給:
CKエンタテインメント

(C) 2006 ESTUDIOS PICASSO, TEQUILA GANG Y ESPERANTO FILMOJ

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スティーヴン・キングが激賞した驚異のファンタジー
投稿日:2007年10月14日
佐藤睦雄さんのレビュー

印象Pickup
泣ける
怖 い
興奮

スティーヴン・キングが『オズの魔法使』以来の傑作ファンタジーと激賞した映画がある。魔法使いが出てくる『ハリー・ポッター』のように単純でないし、『ロード・オブ・ザ・リング』のように、ド派手な戦闘シーンがあるわけではない。しかし、その残酷なまでに美しいフェアリーテールに、酔った!
 ギレルモ・デル・トロ監督の『パンズ・ラビリンス』だ。
 スペイン内戦を背景にした、空想好きの少女をめぐる物語だ。そのオフェーリア(『ハムレット』の恋人と同じ名前だ)という少女(イバナ・バケロ)が、羊頭の牧神パンに誘われ、迷宮のような幻想世界へ誘われる。また、彼女の瞳を通して語られる一方の現実世界では、フランコ軍(独伊に支援を受けたファシズム陣営)の将校である冷酷無比な義理の父が、山中のレジスタンス狩りをおっ始めている。現実世界のほうがグロテスクに感じられる、デル・トロ監督のさじ加減がいい。ハンパなダーク・ファンタジーではないのだ。

 おどろおどろしいクリーチャーを見てもまったく動じない、イバナ・バケロちゃんの無垢で澄んだ黒い瞳がとても印象的だ。

 思えば、同じようにスペイン内戦が背景に描かれた、ビクトル・エリセ監督の傑作『ミツバチのささやき』の少女アナ・トレントは、怪物フランケンシュタインによって幻想世界に誘われた。イバナちゃんは、アナちゃん以来の映画史に残る名ヒロインとなった。

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パンズ・ラビリンス

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