劇場公開日 2007年10月6日

「ファンタジー?ダーク過ぎるでしょう⁉︎」パンズ・ラビリンス ルナルナさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ファンタジー?ダーク過ぎるでしょう⁉︎

2018年2月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

今年度のアカデミー賞の呼び声高い「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロ監督の作品。
映画公開の前にこれは観ておかなくてはと思い鑑賞したが、ダークファンタジーと銘打ってはいても、ここまでとは…
結構なグロさと、残酷さに、ちょっと引いてしまう。
ものすごい残酷なシーンを寸止めにするカット割りは絶妙ではあるけど…

抑圧された世界からの解放をテーマに、独裁政権と戦うレジスタンスの話と、おとぎ話を信じる少女の話がシンクロしながら、物語は進む。
20世半ばの暗黒の時代と、やけにリアリティのある妖精達の姿が恐ろしくも美しく描かれ、この監督の世界観に深く引き込まれる。故に目を覆いたくなるような残酷なシーンが続いても、最期まで見続けられるのである。
なるほど、鬼才と呼ばれるのも納得である。

ルナルナ