劇場公開日 2007年11月3日

バイオハザードIII : 特集

2007年10月30日更新

シリーズ物は過去作を見ていないと、どうも尻込みしてしまいそうだが、そんな人にも簡単にわかるシリーズ解説をお届け。前2作を見たけれど、すっかり頭の中から消えてしまっている人も、これを読んで思い出せば3作目をより楽しめるはず。(文:編集部)

10分でわかる!シリーズの簡単おさらい&ポイント解説

1作でも楽しめるが、せっかくならシリーズで!
1作でも楽しめるが、せっかくならシリーズで!

映画「バイオハザード」シリーズの最も基本的な設定は、以下の通り。

▼生物が感染するとゾンビ化してしまう“T-ウィルス”を開発した世界的な巨大企業アンブレラ社と、彼らの実験体にされた主人公アリスの戦いを描いていること。

▼普通の人間はゾンビに噛まれることでT-ウィルスに感染してしまうが、アリス(もともとアンブレラ社お抱えの特殊部隊員だったらしい)は特殊な抗体を持っているのか感染することはなく、逆にT-ウィルスを取り込み身体能力が極限まで高まっている。

アリスを巡る陰謀と戦いを描く
アリスを巡る陰謀と戦いを描く

▼アンブレラ社は最強の生物兵器を開発するため、アリスを使って実験を行っている。また、その戦闘データなどを手に入れたいがため、アリスを捕えようとしている。

とりあえず以上の基本的な筋を抑えておけば、何故アリスが戦っているのかの理由はわかると思うのでOK。

ちなみに、アンブレラ社やT-ウィルスという設定はオリジナルのゲームから取ったものだが、主人公アリスは映画オリジナル。以下にもう少し詳しく過去2作について記しておく。細かいネタで前2作との共通点も多いので、「III」を見る前に覚えておきたいことをまとめたので、もしDVDでチェックする際は、これらの点に注意しておこう。

■「バイオハザード」(01)

記念すべき1作目の「バイオハザード」
記念すべき1作目の「バイオハザード」

作品ページ

Amazon.co.jp「バイオハザード」DVD

アンブレラ社、T-ウィルスといった基本的な世界観を踏襲。序盤の舞台となる洋館の雰囲気、終盤の列車内での戦闘、思わせぶりなカメラアングル、登場モンスターなどゲーム版を思わせる要素も多数だが、主人公アリスを中心としたストーリーは映画オリジナルのもの。

【「III」鑑賞前に覚えておきたい事柄】

●洋館のバスルームで全裸で目覚めるアリス
⇒⇒「III」でも同じシーンが登場。その理由は……。

●侵入者を無残に切り刻むレーザー光線のトラップ
⇒⇒ アリスを苦しめた映画オリジナルのトラップが「III」でも重要な役割を?

●人工知能レッドクィーンが人と対話するための映し出すホログラフの少女
⇒⇒ 「III」でもアンブレラ社の地下施設ハイブが舞台になるため再登場

【ストーリー】

壮絶なサバイバルの果てに意外な幕切れが…
壮絶なサバイバルの果てに意外な幕切れが…

とある洋館のバスルームで目覚めたアリスは、自身の記憶がないことに気付く。そこへ、世界的な製薬企業アンブレラ社が抱える特殊部隊が現れ、アリスも彼らと同じ部隊の人間だという。洋館の地下に隠されているアンブレラ社の研究施設“ハイブ”で人工知能“レッドクィーン”が事故を起こし、研究員を閉じ込め全滅させたため、彼らはその人工知能をシャットダウンするためにやってきたのだった。

彼らに同行し、数々のトラップをクリアしながらハイブを進むうちに、次第に記憶が甦るアリス。ハイブで起こった事故とは、アンブレラ社が極秘裏に開発した生物化学兵器“T-ウィルス”が漏洩し、研究所員全てが生ける屍=アンデッドとなってしまったものだった。人工知能はその感染を防ぐために、あえて研究所を封鎖したのだった。食欲と本能のままに生者に襲いかかる、元は人間だったアンデッドの群れ。多数の死者を出しながらも脱出に成功したアリスだが、そこにアンブレラ社の人間たちが現れ、アリスは囚われてしまう……。

■「バイオハザードII アポカリプス」(04)

アリスの強靭な戦闘力が爆発する「II」
アリスの強靭な戦闘力が爆発する「II」

作品ページ

Amazon.co.jp「バイオハザードII アポカリプス」DVD

前作の直後から続く第2作。廃墟と化した街全体が舞台というのはゲーム版「2」「3」を思わせる。登場人物(ジル、カルロス、ネメシス)など共通する部分が多い。

【「III」鑑賞前に覚えておきたい事柄】

●アンブレラ社の特殊部隊員カルロスが初登場
⇒⇒ アリスと共に死線を潜り抜けたことで互いに惹かれ合う存在になり、「III」にも登場

●アンブレラ社が発動させた“アリス計画”
⇒⇒ 詳細が「III」で語られる

【ストーリー】

重要キャラのカルロス(「III」より) この顔をお忘れなく!
重要キャラのカルロス(「III」より) この顔をお忘れなく!

前作から36時間後、病院で目を覚ましたアリスはその場から逃げ出すが、病院の外へ出ると街――ラクーンシティには既にT-ウィルスが蔓延し、アンデッドが無数に徘徊する死の街になっていた。

アンブレラ社の特殊部隊員カルロス、ラクーンシティ警察特殊部隊のジルらと知り合い、街からの脱出を目指すアリス。そこに、T-ウィルスの開発者アシュフォード博士から連絡が入り、街に取り残された娘アンジェラを助け出してくれれば、脱出ルートを教えるという。アンブレラ社は爆弾を投下し、街ごとウィルスを消滅させようと企んでおり、アリスたちに残された時間はわずかだった。

さらにアリスの体はアンブレラ社の実験体とされており、T-ウィルスをも取り込み脅威的な力を発揮するが、その実戦データを測るため、アンブレラ社は生物兵器“ネメシス”(オリジナルのゲーム「3」に登場)を送り込んでくる。アンジェラを救い、ネメシスを倒したアリスだったが、この事件はアンブレラ社の巨大な陰謀の一旦に過ぎず、アンブレラ社は新たに“アリス計画”を発動させる……。

■「バイオハザードIII」(07)

前作から数年のときが経過しており、砂漠と化したラスベガスなど全米の都市が舞台。地下研究施設ハイブなど映画の前2作で登場したものがいくつか再登場するが、ゲーム版との関連は薄れた様子。前2作でも、特に1作目からの伏線への答えが多い?

アリスを巡る謎とは…?
アリスを巡る謎とは…?

インタビュー

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

「バイオハザードIII」の作品トップへ