追悼のざわめき

劇場公開日:

追悼のざわめき

解説

1988年の初公開時、衝撃的な内容に賛否両論を巻き起こした伝説のカルトムービー。大阪の廃墟ビルで暮らす孤独な青年・誠は、愛するマネキン“菜穂子”に惨殺した女性の生殖器を埋め込み、“愛の結晶”が生まれることを夢見ている。やがて何かに導かれるように、様々な人間が廃墟ビルを訪れ始め……。2007年、鮮明なハイビジョン映像とデジタル音響で甦らせたデジタルリマスター版でリバイバル。11年、再上映。

1988年製作/150分/日本
配給:安岡フィルムズ、東風
劇場公開日:2011年11月12日

その他の公開日:1988年5月28日(日本初公開)、2007年9月1日

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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(C)Tomoshige Asada (C)1988-2007 松井良彦&安岡フィルムズ

映画レビュー

残酷で美しいざわめき。

2023年10月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この映画の存在なんて知らなくても良かった、知りたくもなかった…。

なのにネットで偶然見つけたレビューに書かれた、おぞましい評価の数々、賞賛と批判の両極端の感想…。もう、見たくてしょうがなくなくなってしまいました。完全に「こわいものみたさ」の心情でした。ただ、観た後には後悔の念しか浮かびませんでした。

殺人、差別、暴力、嫉妬、近親相姦、カンニバル、嘔吐とありとあらゆる見たくないものを見せつけられます。その見たくないものには必ず"性"が描写されます。そして醜く、汚れたものを静かにモノクロ映像で次々と見せつけられていきます。

小人症の女性の嫉妬の悲しき狂気の沙汰、浮浪者の性への最後までのこだわり、女性の肉片(子宮)をマネキンに詰め続けた男のあっけない最後。そして、純粋だった幼い兄妹の汚れた結末。その妹を演じる子役が、本当にかわいらしいこと…。

なんでこんな映画見てしまったのだろう…
後悔ばかりが残る映画です。はっきりいって私には理解できなかった。途中意味が分からず1度観ることをやめたほど。

ホラー映画好きで、どんなスプラッターやグロいシーンを見ても全く平気な人間です。でも、こういった系統は本当に苦手です。一番怖いものそれはやはり人間。ホラー映画は、どんなにグロくても作り物、作り話。でも、人間の狂気は現実にこの世の中で毎日繰り広げられている悲しき世界。この映画に描写されている事は、決して作り話ではなく現実にありえる世界。いや、現代にはもっと"汚らわしくて醜い世界"はたくさんあるんでしょう。

映画の人間描写がとてつもなく嫌になりました。最後まで観てしまったときには、何かもやもやした納得できない気持ちになるはず。

この映画を鑑賞して10年以上たちます。再見もしておりません。ただ一つだけ言えること、いまだにこの映画が頭から無くなりません。忘れたくても忘れられないのです。そして、心の中でいまだにざわめいています。

※レビューの点数初めてつけれませんでした。

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だいふく

5.0あまりにも美しかった

2018年12月23日
iPhoneアプリから投稿

私の価値観や世界観に大きな影響を与えた作品です。白黒の映像で紡がれる美しくも苦しい物語でした。登場人物が恐らく戦後の時代をそれぞれ必死に生きようとしている様子はみていて心を揺さぶられました。どこか抽象的な、意味深なシーンはみていて飽きません。観終わったあとはどこか息苦しさを感じさせられるような、そんな映画でした。

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ぽやしみ

4.5ひとりの男の女性コンプレックスについての物語

2018年6月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

怖い

興奮

【青年】大阪の頭悪いチンピラ、鳩引きちぎる、戦争障害者を虐待して金強奪、全裸でマネキンとダンスにセックス、マッチの家、円盤が後頭部直撃
【少年】前半は意味ありげな妹とのツーショットが挿入される、シャッターから覗く眼の印象的なショット、こっちもセックスしちゃうんだ!?地面から血をすすって口に垂らす、妹をおぶってけんけんぱして化粧して埋めるが掘り起こし食べる、最後目をえぐり絶命?台詞がないせいか全体的に詩的なパート。
【老人】ズタ袋と二股の切り株を引きずってる、マネキンに挿入してビンの口で切る、ロープで首くくって自殺?
【小人症の兄妹】バスで転んで笑う爺婆と助ける紳士、バイブ男にもらう、兄の情けから誕生日に祝儀セックス布団に笑う、マネキンの腹開けて胎児爆発して屋上ごと炎上、女生徒だらけの校庭に乱入灰色の鳩の群れに1羽の白鳩みたい、ラスト鳩ポッポから妹にズームで幕。
・弱者の暴力と差別と逆襲と欲望。
・真上からのショットが多用してた。
・警察や学校などゲリラ撮影が確信犯。
・あれ、3人の男って同一人物説なのか…?。
インパクトのある画の連続に「なんだコレは!?」が止まらない。
・DVDにはチャプターが意図的についてない、全編通して1つの物語なのかな。
・'88公開時の予告編がクソカッコいい!

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mimiccu
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