ブラック・スネーク・モーン : 新作映画評論

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ブラック・スネーク・モーン

劇場公開日 2007年9月1日
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ブラック・スネーク・モーン 9月1日より渋谷シネアミューズにてロードショー

「ブラック・スネーク」は誰の心の中にもある

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舞台はアメリカ南部。年齢も人種も育った環境もまったく違う2人が出会う。それぞれに愛する人がいて、その愛によってそれぞれが苦しんでいる。通常の物語なら、そのふたりが恋に落ちたりするのだが、この映画ではそうではない。元ブルースマンの黒人が傷だらけで自暴自棄の白人娘を、まともな人間になるようにと導くのだ。しかし、黒人は聖人ではない。野心と欲望とがないわけではない。男は女を鎖で縛り付けるのだが、果たして縛り付けられているのは男の方かもしれない。まともな人間になるように導かれているのは男の方かもしれない。双方向に鎖は伸びる。「ブラック・スネーク」は誰の心の中にもある。だから人生はもつれ、ブルースは歌われ、血と汗と涙がそこに降りかかる。

うまくいかない人生。傷ついた心。取り返すことのできない過ち。怒りと悲しみと絶望……。この映画はそれらを肯定する。なぜなら誰もが「ブルース」を歌うことができるからだ。その響きが、このどうしようもない人生を支えてくれる。たとえ何ひとつろくなことができなかったとしても、それはそれで素晴らしい人生であることを、その歌が教えてくれる。とどろく雷鳴とギターのうねりの中で、私たちはその輝ける瞬間に出会うことになるだろう。

樋口泰人

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ABOUT THE MOVIE

  • ブラック・スネーク・モーン 画像2
  • ブラック・スネーク・モーン
  • 妻に捨てられた孤独な男とセックス依存症の女の奇妙な交流を、サミュエル・L・ジャクソン&クリスティーナ・リッチ主演で描いた衝撃のヒューマン・ドラマ。「ハッスル&フロウ」のクレイグ・ブリュワーがメガホンを取る。アメリカ南部に住む元ブルースマンのラザラスは、道路で血だらけになって倒れていた女レイを家に連れ帰る。レイの深い心の闇を察し、彼女を救うことが自らの使命だと考えたラザラスは、彼女を鎖に繋いで“治療”を開始するが……。
  • 原題:
    Black Snake Moan
    監督・脚本:
    クレイグ・ブリュワー
    製作:
    ジョン・シングルトン、ステファニー・アレイン
    撮影:
    アメリア・ビンセント
    音楽:
    スコット・ボマー
    出演:
    サミュエル・L・ジャクソン、クリスティーナ・リッチ、ジャスティン・ティンバーレイク、ジョン・コスラン・Jr.、マイケル・レイモンド・ジェームズ、キム・リチャーズ
    2006年アメリカ映画/1時間55分
    配給:
    UIP
  • 9月1日より渋谷シネアミューズにてロードショー
  • オフィシャルサイト

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