プラネット・テラー in グラインドハウス : 新作映画評論

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ヴェロニカ・マーズ

新作映画評論

プラネット・テラー in グラインドハウス プラネット・テラー in グラインドハウス 9月22日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズ、みゆき座にてロードショー

「デス・プルーフ」以上に徹底したB級マニアぶりを見せつける

画像1(C)2007 The Weinstein Company

突如発生したゾンビの群れ。アナログな武器を手にし、死地に飛び込む男と女。自作の音楽をフィーチャーしたロックンロールなノリも含め、ジョン・カーペンターの「ゴースト・オブ・マーズ」を彷彿とさせる無頼活劇である。しかし愚直なまでにオールド・ファッションゆえに偉大なカーペンターに比べ、20歳も若いロドリゲスははるかに器用な監督だ。「スパイキッズ」「シン・シティ」といった映像様式も観客層も異なるフィルモグラフィがその点を裏付ける。そんなロドリゲスだけに“グラインドハウスへのオマージュ”という企画の趣旨も外さない。タランティーノほどB級映画館の洗礼を受けていないにもかかわらず、「デス・プルーフ」以上にグラインドハウス的なごった煮快作を作り上げた。

片脚にマシンガンを装着したダンサー、さすらいの早撃ち野郎といった曲者キャラの面白さ。むろんユーモアありお色気ありで、ベッド・シーンが始まったとたん“一巻消失”のテロップの挿入タイミングも完璧だ。さらにゾンビ(正確には生物兵器の感染者)をウェットな“イタリアン風”に設定し、血と膿をドバーッとまき散らす汚物描写のしつこさに、苦手な人はたまらずオェーッとなろう。

これまでロドリゲスの器用さをネガティブな意味で捉えてきた筆者も、こうも徹底したB級マニアぶりを見せつけられたら考えを改めざるをえない。「つべこべ言わず、楽しみやがれ!」。そんなゾンビとアウトローどもの雄叫びに、ごもっともと頷くしかないのだ。


*writer 高橋諭治 takahashiyuji

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  • プラネット・テラー in グラインドハウス 画像2
  • プラネット・テラー in グラインドハウス
  • 「デスペラード」「シン・シティ」のロバート・ロドリゲス監督が、凶暴なゾンビ軍団に立ち向かう美女たちの活躍をB級テイストたっぷりに描いたホラー・アクション。米軍部隊長マルドゥーンが密かに取引していた生物化学兵器のガスが街中に蔓延。人々は恐ろしいゾンビと化してしまう。ゾンビに片脚を奪われたゴーゴーダンサーのチェリーは、失った脚にマシンガンを装着。女医のダコタもまた、注射針を武器にゾンビたちと死闘を繰り広げる。
  • 原題:
    Planet Terror
    監督・脚本:
    ロバート・ロドリゲス
    製作総指揮:
    ボブ・ワインスタイン、ハーベイ・ワインスタイン
    製作:
    エリザベス・アベラン、ロバート・ロドリゲス、クエンティン・タランティーノ
    撮影:
    ロバート・ロドリゲス
    音楽:
    ロバート・ロドリゲス
    出演:
    ローズ・マッゴーワン、フレディ・ロドリゲス、マイケル・ビーン、ジェフ・フェイヒー、ジョシュ・ブローリン、マーリー・シェルトン、ナビーン・アンドリュース、ステイシー・ファーガソン、ブルース・ウィリス、クエンティン・タランティーノ
    2007年アメリカ映画/1時間45分
    配給:
    ブロードメディア・スタジオ
  • 9月22日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズ、みゆき座にてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C)2007 The Weinstein Company

プラネット・テラー in グラインドハウス

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