劇場公開日 2007年9月1日

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 : 特集

2007年8月30日更新

社会現象を巻き起こした伝説のTVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」が、装いも新たに「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」となって登場する。TVから劇場版、そしてまた新たな劇場版へと流れる「エヴァンゲリオン」12年の歴史を簡単に振り返りながら、「新劇場版」を予習。また、近日スタッフ&キャストのインタビューをお届けするほか、TVアニメ版をおさらいできる特集サイトも開設! あわせて楽しんでほしい。(編集部)

「エヴァンゲリオン」12年の歩み~TV版と劇場版

■謎が謎を呼ぶ展開に視聴者が熱狂!“ファーストインパクト”=TVアニメ

主人公は14歳の少年・碇シンジ (上)TV版/(下)新劇場版 より
主人公は14歳の少年・碇シンジ (上)TV版/(下)新劇場版 より

オリジナルの「新世紀エヴァンゲリオン」は95年10月~96年3月にかけて放送された全26話のTVアニメ。西暦2000年に南極で起こった“セカンドインパクト”と呼ばれる地球規模の災害から復興しつつある2015年、“エヴァンゲリオン”(略称:エヴァ)と呼ばれる巨大ロボット(ちなみに劇中ではロボットではなく“人造人間”とされているが「エヴァがなぜ人造人間なのか?」というところにも、物語上の大きな秘密が隠されている)に搭乗し、どこからか飛来する“使徒”と呼ばれる謎の敵と戦う少年少女たちの物語だ。

多くの謎を内包した物語やキャラクターの心理描写、また、時として残酷なまでに鮮烈なエヴァと使徒との戦闘描写などが視聴者をひきつけ、さらに最終25~26話(TV版の話数は旧漢字で表記されるため、正確には「第弐拾伍話、第弐拾六話」。後述する劇場版では数字で「第25話、第26話」と表記され、区別される)は、主人公シンジの苦悩や葛藤を描く内面描写に徹し、物語上の多くの謎を残したまま終わった。このことが、より一層ファンの熱を上げさせ、社会現象へ発展。LD(レーザーディスク)が歴代記録になるほどの売り上げをみせた。

■2度の劇場公開で衝撃の幕切れ!“セカンドインパクト”=劇場版

こちらも衝撃的な幕切れとなった劇場版 (上)第25話「Air」/(下)第26話「まごころを、君に」
こちらも衝撃的な幕切れとなった劇場版 (上)第25話「Air」/(下)第26話「まごころを、君に」

TV版の25~26話が大論争を呼んだことを受け、改めて物語を完結させる25~26話を劇場版として製作することが決定。TV版1~24話を再編集して構築した「DEATH」と、新しい25~26話にあたる「REBIRTH」の2部構成で劇場版を製作するが、完全新作部分となる「REBIRTH」の完成が間に合わず、「完結編の途中まで」という異例の状態で97年3月に公開されたのが「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH&REBIRTH シト新生」。そして97年7月、完結編が完成し「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に」として、ファン待望の完全な完結編がやっと公開された。

しかし、その内容や結末もまたまた衝撃的で、多くの観客に良くも悪くも“大打撃”を与えた。その後、「DEATH」をさらに再構築した「DEATH(TRUE)2」と「Air/まごころを、君に」をまとめた「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 REVIVAL OF EVANGELION DEATH (TRUE)2/Air/まごころを、君に」が98年3月に公開されたが、これはリバイバル上映のため、“あの”衝撃的な結末は変わっていない。

つまり、TV版にしろ劇場版にしろ、「新世紀エヴァンゲリオン」の結末はファンにとって衝撃的な幕引きとなり、そのまま10年の時が流れていったのである。

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