腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

劇場公開日:

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

解説

「劇団、本谷有希子」の主催者で作家としても活躍する本谷有希子の大ヒット戯曲を、佐藤江梨子主演で映画化。女優を目指して上京したものの全く芽が出ない自意識過剰の勘違い女・澄伽、かつて澄伽の秘密を漫画に描き暴露してしまったために彼女から壮絶ないびりを受ける妹・清深、姉妹の間で板ばさみになってしまう兄・宍道、お人好しの兄嫁・待子。澄伽の帰省をきっかけに巻き起こる一触即発の人間模様を、ブラック・ユーモアたっぷりに描く。

2007年製作/112分/日本
配給:ファントム・フィルム
劇場公開日:2007年7月7日

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(C) 2007「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」製作委員会

映画レビュー

4.0怪物、だーれだ

2024年3月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

最初は何を見せられているのか理解出来ないが話が進むうちに表面の怖さから内面の怖さ人の悲しさに立ち竦む、女の強さ男のか弱さが際立つ後半は鳥肌ものこれってホラーかも、それにしても無邪気な狂気を垣間見せる妻役の永作博美が秀逸。

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なんてこった

5.0あーはははははぁ!怖い!怖ぁい!!(寒気) 自称女優の勘違い女が、...

2024年1月31日
PCから投稿

あーはははははぁ!怖い!怖ぁい!!(寒気)
自称女優の勘違い女が、東京で認められない憤りを、実家に帰って妹にあたりちらすヒューマンコメディ。コメディですよ♪(^^)。

永作博美の怪演がぬるりと光る。こいつが喋るたびに居心地悪さがぐんぐん増していく、そのいやぁやめてぇ何もしないで感が痛キモチイ。
登場人物全員どーしよーもなく、でもラストで収まるところにおさまって、なーんか観後感よく劇場を出られる不思議。
「...気まずい」を撮らせたら世界一の監督、吉田大八さんの才覚が悪い方向に発揮されまくった傑作。
原作も面白かった!
でもこの物語を再訪したくはないかな(^^;)

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雨丘もびり

3.0人は秘密を持っている

2023年12月31日
PCから投稿
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プライア

4.0本谷有希子の妖しい闇

2023年7月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

怖い

萌える

15年以上前、2007年の作品。本谷有希子の戯曲が原作。吉田大八監督の長編デビュー作品。携帯の電波が届かないような地方の集落に暮らす再婚相手の子供同士の兄妹と兄嫁の四人。兄の宍道(しんじ)(永瀬正敏:当時42)は山で炭焼きをして生計を立てている。その嫁は東京のコインロッカー生まれで児童養護施設育ち。30歳を過ぎて田舎に嫁いできた処女(永作博美:当時37)。最年少の次女は中学生の清深(きよみ)14歳(佐津川愛美:当時19)。そこへ、4年前に女優になると言って東京に行った長女の澄伽(佐藤江梨子:当時25)が交通事故で死んだ両親の葬儀で帰ってくるとこから始まる話。
ロケ地は本谷有希子の出身地の石川県。わたしが本谷有希子を初めて知ったのはテレビのバラエティー番組(セブンルール)。比較的最近のこと。5人ほどのコメンテーターの中でも群を抜いて教養がありそうで落ち着いた感じのスレンダー美女。奥ぶたえの暗めの円らな瞳にボーイッシュなショートヘアー。惹かれたのは一筋縄ではいかない妖しさを感じたから。この映画をみて、半分くらいはその謎が解けたような気がした。姉妹のキャラクターは石川にいた頃の若い彼女なのかも知れない。永瀬正敏演ずるキャラクター設定は古い家への苛立ちに溢れており、夫に従順なだけの自己肯定感の低い女性への蔑視も少々感じられた。
今はお色気プンプンの佐津川愛美が当時演じた愛らしいメガネ中学女子の闇の禍々しさは呪みちるの漫画の画風のそれと合わさり、今はとなっては垂涎モノ。このキャスティングはくせになる。戯曲が元のせいか、「お芝居」って感じがまた良い。若い頃の佐藤江梨子と佐津川愛美のバトルに立ち会えた喜びと本谷有希子の闇をほんの一瞬でも覗けた満足感にわたしは今浸っている。

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カールⅢ世
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