しゃべれども しゃべれども trekkerさんの映画レビュー

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映画レビュー

しゃべれども しゃべれども

  • 公開日 2007年5月26日
監督:
平山秀幸
製作総指揮:
豊島雅郎、藤島ジュリーK.、奥田誠治、田島一昌、渡辺純一
製作:
渡辺敦、小川真司
原作:
佐藤多佳子
撮影:
藤澤順一
音楽:
安川午朗
美術:
中山慎
製作国:
2007年日本映画
上映時間:
1時間49分
配給:
アスミック・エース

(C) 2007「しゃべれども しゃべれども」製作委員会

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ジャニーズものと思って観ていない映画ファン必見!
投稿日:2007年11月12日
trekkerさんのレビュー

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今年の邦画NO.1との呼び声高い本作をDVDで鑑賞。

個人的には『キサラギ』『東京タワー』『夕凪の街 桜の国』と共に今年の邦画ベスト5に入る1本。

キャラクター造型もしっかりしているし、落語の演技指導もいいし、脇を固める演技派の俳優陣もいいし、時代考証など美術にも違和感がない。

とにかく素晴らしいのは、大阪から東京に転校してきて学校に馴染めない少年を演じる森永悠希君の主役を食うほどの存在感。彼が出てくるだけで場が華やぎ、笑いが絶えません。特に桂枝雀の上方落語を話すシーンの形態模写は絶品で、助演男優賞確実の芸達者ぶり!思わず生前の枝雀師匠のお姿が思い出されて懐かしさと共に感動しました。ですが、今作にAランクをつけなかった理由もここにあるのです。

監督も明らかに主役の太一君より森永君に感情移入しているんですよね。彼のシーンがものすごく多い。太一君も落語シーンでカツゼツよくしゃべって、がんばっているし、決して悪くはないのですが、あまり3枚目という印象が無く、あくまでも男前演技をしてしまうので、俄然、森永君が目立ってしまう。

そして、シーン構成にも問題がありますね。ラストが、太一君の一世一代の落語シーン→森永君の落語→香里奈の落語→太一君と香里奈のラブシーンで終わっている。ここにジャニーズものの限界を感じます。本来は、森永君と香里奈の落語→太一君の落語で一気に盛り上がって、二人の恋の予感を感じさせるような会話で終わる…というのが正攻法だと思うのですが、太一君の落語シーンが早すぎて、その後の森永君の落語にかき消されてしまう。そしてクライマックスは二人が抱き合うまで描いて恋愛映画のラストのように終わってしまう。若い観客層を考えてのことでしょうが、正直、勿体無いなあと思います。

また、細かいですが、元野球選手の湯河原が、解説に復帰して生放送でバカアホ言って、受けるけどおろされる…みたいなシーンが観たかったですね。彼に感情移入してたんで…。

でも、本当に観る価値のある素敵な作品です。
今後、森永君は要チェックだな!

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