こわれゆく世界の中で : ジュード・ロウ インタビュー

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こわれゆく世界の中で

劇場公開日 2007年4月21日
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こわれゆく世界の中で

「イングリッシュ・ペイシェント」のアンソニー・ミンゲラが、初監督作「愛しい人が眠るまで」(91)以来となる自身のオリジナル脚本で作り上げた新作「こわれゆく世界の中で」。現代のロンドンを舞台に、ひとりの男とふたりの女の迷走する愛の行方を描いた本作について、アンソミー・ミンゲラと3度目のコラボレーションとなった主演のジュード・ロウが語った。(編集部)

ジュード・ロウ インタビュー
「アンソニーには文字通り身を任せているんだ」

「リプリー」でアカデミー賞助演男優賞、「コールド・マウンテン」で主演男優賞にノミネートされたジュード・ロウだが、その2作品がともにアンソニー・ミンゲラ監督の作品であることは見逃せない。言うなれば、アンソニー・ミンゲラは、ジュード・ロウの魅力をもっとも引き出せる監督といっても過言ではないはず。

「彼との関係は、友情が成熟期を迎えたというか、互いに歳もとって信頼の度合いも高まったという感じかな。もちろん、初めて仕事をしたときから、彼には映画製作者としての才能も経歴も十分にあって、信頼を置ける監督であることは明白だったよ。3度目の仕事ともなると、彼が僕のことをどう使うかは十分わかっているというか、彼が言うなら何をしてもいいやという気持ちになるんだ。文字通り身を任せるという感じだよ。彼の言ったままのことをして、セットから引き上げる。ビデオのプレイバックやラッシュで自分の演じている姿を見ようとか、彼にどうだったか聞いてみようなんて考えもしないよ。なぜなら、彼がそういった生の素材を使い、思ったとおりのところにピッタリ当てはめてくれるということを、僕自身がよく知っているからなんだ」

そんな絶大な信頼を置くミンゲラからの仕事は「役か脚本が僕にとって本当にとんでもなく悪いものでなければ、断ることはないよ」という。「彼との仕事は、作り上げることがとても大きな喜びとなり、知性的で、興味深く、思慮深いんだ。鑑賞するに値する作品に参加することは、とても楽しいよ」

本作でロウが演じた主人公ウィルは、「これまで演じてきた役にはない多くの要素があったけど、僕自身にもっとも近いものだった」と語るが、「同時に、監督にとって近しいものであることが感じられた」という。そんな、ある種の監督にとってパーソナルな世界観を、演じるロウはどうとらえたのだろうか?

「この作品には、独特のムードがあるね。それが何かと聞かれても、上手く答えることができなのだけれど……。僕は、映画とは人生を切り取ったものだと思っているから、ロマンスだとか、スリラーだとかと、断定できない作品が好きなんだ。また、この作品は“いま”について語っていて、そのことが大好きなんだ。これまで、実際にその映画を製作している年に忠実な設定の作品に出たことがなかったからね。この映画には、ボスニア戦争の影響を受けた人物たちが登場するけど、実際に現代のロンドンにはソマリアの難民たちがいて、彼らが映画の中に出てくるロンドンや人々に影響を与える。まさにいまこの時を特定して語っているんだ。とても今日的だと感じられる。そういったいろいろなことがこの映画には詰まっているんだ」

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