サンシャイン2057 : 新作映画評論

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新作映画評論

サンシャイン2057 サンシャイン2057 4月14日より有楽町スバル座ほかにてロードショー

“普通じゃない”ボイル流SF

画像1(C) 2007 TWENTIETH CENTURY FOX

時は2057年、宇宙船“イカロス 2号”に乗り込んだ男女8人のチーム。彼らは消滅しつつある太陽の近くで、核装置を発射し、ふたたび太陽を活性化させる重要任務に就いていた。設定こそ 16年前、観客の腰を抜かせたトンデモSF「クライシス2050」(もしくは「さよならジュピター」)に酷似しているが、ここにはジジイの孫探しのようなストーリーの破綻はない(もちろん、ユーミンの主題歌も流れない)。まぎれもなく、ダニー・ボイル最新作だ。

その理由は、3度目となるアレックス・ガーランドとのコラボレーション。壮大な宇宙が舞台といえども、「ザ・ビーチ」でのタイの孤島や、「28日後…」でのロンドン市街のような閉鎖的な世界として描かれ、そこでサバイブする人間の姿をクールに、残酷に描く。「11人いる!」なミステリアスな展開に始まり、極限状態からの恐怖を体験するのは、世界各国から集められたキャスト。たとえば、真田広之演じる船長に、「エグゼクティブ・デシジョン」のスティーブン・セガールばりの名誉ある撤退をさせ、乗組員のミシェル・ヨーには植物のケアばかりさせるといった、意外な展開を用意(ちなみに、この2人「皇家戦士」以来、20年ぶりの共演!)。「2001年宇宙の旅」「惑星ソラリス」「エイリアン」など、名作SFに敬意を払いつつも、せつなく美しいラストにはキッチリとアンダーワールドのテクノを流し、ケミカルな余韻を残す。このように決して感動を強制しないあたりも、“普通じゃない”ボイル流SFであるといえる。

くれい響

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ABOUT THE MOVIE

  • サンシャイン2057 画像2
  • サンシャイン2057
  • 「トレインスポッティング」「28日後...」のダニー・ボイル監督によるSFアドベンチャー。太陽の消滅が迫り、人類滅亡へのカウントダウンが始まった近未来。太陽再生計画を託された男女8人の精鋭が、宇宙船イカロス2号に乗り込んで旅立った。しかし、彼らは想像を絶する恐ろしい事態に巻き込まれていく……。主演は「麦の穂をゆらす風」のキリアン・マーフィ。またイカロス2号の船長カネダを真田広之が演じる。
  • 原題:
    Sunshine
    監督:
    ダニー・ボイル
    製作:
    アンドリュー・マクドナルド
    撮影:
    アルウィン・カックラー
    美術:
    マーク・ティルデスリー
    出演:
    キリアン・マーフィ、ローズ・バーン、クリフ・カーティス、真田広之、クリス・エバンス、ベネディクト・ウォン、トロイ・ギャリティ、ミシェル・ヨー
    2007年アメリカ映画/1時間48分
    配給:
    20世紀フォックス映画
  • 4月14日より有楽町スバル座ほかにてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C) 2007 TWENTIETH CENTURY FOX

サンシャイン2057

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