モンスター・ハウス : 新作映画評論

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映画

モンスター・ハウス

劇場公開日 2007年1月13日
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モンスター・ハウス 1月13日よりみゆき座ほか全国東宝系にてロードショー

正攻法のファンタジーだが、“愛の歪み”の物語にも読める

画像(C)2006 Columbia Pictures Industries, Inc.
All Rights Reserved.

誰もが子供時代に遭遇したことがある“なんだか怖い家”が、もしも本当に邪悪な意思を持った生き物だったとしたら?――と、子供時代の「もしも」を映像化する正攻法のファンタジー。「子供の目に映る物体が擬人化された世界」という古典的設定に、「動かないはずのモノが動く」というアニメの原初的快楽を掛け合わせて、基本は王道。まるで生き物のように自在に動き回る家屋の映像表現は、子供の目にも大人の目にも楽しい。

加えて、大人には“愛の歪み”の物語にも読めるのが本作のユニークさ。映画の後半で判明するこの家がモンスターになった原因は、家主とその亡き妻それぞれの愛。なのだが、その愛は極端すぎて歪んでいる。その歪みが年月を経て変貌したのが、この邪悪なモンスターなのだ。そこで気づけば、作中の愛はみな機能不全。主人公もその両親も子守もうまくいかない愛を抱えている。そもそも声優陣がクセモノで、家主はスティーブ・ブシェーミ、子守はマギー・ギレンホール、その恋人はケビン・スミス作常連のジェイソン・リー、恋敵は「バス男」ジョン・へダー。この顔ぶれが、普通のよい子向けのお話に収まるはずがない。機能不全の愛は放っておくと怪物になる。そんな恐怖譚でもあるのだ。

平沢薫

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ABOUT THE MOVIE

  • モンスター・ハウス 画像1
  • モンスター・ハウス
  • スティーブン・スピルバーグとロバート・ゼメキスの師弟コンビによるフルCGアニメーション。偏屈な老人ネバークラッカーの家の向かいに住む少年DJは、ある日、ネバークラッカーの家が、敷地に入ったものを何でも飲み込んでしまう生きた家であることを知る。DJは友人2人と連れ立って、その“モンスター・ハウス”の真相を探り始めるが……。
  • 原題:
    Monster House
    監督:
    ギル・ケナン
    製作総指揮:
    スティーブン・スピルバーグロバート・ゼメキス
    音楽:
    ダグラス・パイプス
    出演:
    スティーブ・ブシェーミミッチェル・ムッソ、サム・ラーナー、スペンサー・ロック
    製作国:
    2006年アメリカ映画
    上映時間:
    1時間30分
    配給:
    ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 1月13日よりみゆき座ほか全国東宝系にてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C)2006 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.

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