インサイド・マン : 新作映画評論

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映画

インサイド・マン

劇場公開日 2006年6月10日
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インサイド・マン 6月10日よりみゆき座ほか全国東宝洋画系にてロードショー

カラフルなキャラクターが作り上げた“極上のペテン映画”

画像(C)2006 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

スパイク・リー監督はあらゆる取材の際に「『狼たちの午後』のような銀行強盗映画というジャンルにオマージュを捧げたかった」とコメントを寄せている。なるほど、人質たちに1人の死傷者も出ず、金庫から1セントも盗まれない“完全犯罪”は胸をすく痛快さがある。またこうしたジャンルは結末が命だが、(タイトルにのみヒントが隠された)カタルシスいっぱいのラストに、卒倒した!

よく練られた脚本だ。銀行強盗のリーダーがクライブ・オーウェン、現場の担当警官がデンゼル・ワシントン、犯人側と交渉する弁護士がジョディ・フォスター、襲われる銀行会長がクリストファー・プラマー、と人物配置が見事で、それぞれには(映画史からいただいた)“バックストーリー”が潜んでいるかのように“カラフルな人物”なのだ。例えばワシントンは、ポパイ刑事のようにストローハットをかぶって、盟友スパイクの監督作品だけに快々と演じている。プラマーは近頃の役柄を踏襲し、ただならぬ雰囲気を漂わせている。彼らがラストの衝撃を高めるべく、観客の目をそらそうと“極上のペテン”に加担している!

A・R・ラフマーンのリズミカルなインド音楽、テレンス・ブランチャードのジャジーなサックスが“極上のハイスト(銀行破り)ムービー”をスリリングにする。相変わらずスパイク・リーは“耳がいい”。

佐藤睦雄

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(C)2006 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

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