「名作ホラーだと思う」ディセント MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)
名作ホラーだと思う
誰しも、狭い洞窟には何かしらの恐怖を抱くはずだが、本作を観賞するとそれが更に助長される。本編でも語られるが、洞窟などは人を狂わせる。幻覚や精神崩壊などが生じるからだ。それが1番恐ろしいが、本作にはもう1つ恐ろしい物が登場する。その正体は地底人。
初めて観賞した際は予備知識も無く、登場人物が女性のみということで、勝手に幻覚などから始まった殺し合い的なものを想像していた。だがまさかあんなにグロテスクな地底人が登場するとは。
モンスター・ホラーだったら冒頭から「いる」ことを前提に語るのが普通だと思うが、本作は主人公のトラウマ的な心の傷以外、前半では描かれないのだ。
突然、急に現れ、登場人物たちを殺していく。ここまでの経緯が長いのは惜しいが、後半は口あんぐりな大乱闘を披露してくれる。流石、女性はこういう時に強い。また、本作は普通のモンスター・ホラーで終わっていない。仲間への不信や幻覚など様々な場面で登場し、展開が読めない。そしてあのラストへ続く。よく、こんなストーリーが思い付いたと感心する。
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