やわらかい生活 : 新作映画評論

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やわらかい生活

劇場公開日 2006年6月10日
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やわらかい生活 6月10日より渋谷シネ・アミューズにてロードショー

頑張りすぎない、ゆるゆるライフもいいもんです

画像(C)「やわらかい生活」製作委員会

80年代後半、一流大卒→総合職でバリキャリ(死語!?)まっしぐらな女性たちが登場した。寿退職なんてケッ、てなガッツで働いていたものの、努力が報われないこともしばしば。その後、女性の「私探し」が始まったのも当然の流れだろう。

寺島しのぶ演じるヒロイン・優子は、「私探し」の真っ最中だ。両親の死をきっかけに躁鬱病になり、一流企業を退社。金無し、職無し、男無しの崖っぷち女が何をしているかというと……出会い系サイトで知り合った中年男と痴漢プレイを楽しみ、立ち上げたサイトにアクセスしてきたうつ病のヤクザと語り合う。また大学時代の友人にED告白され、浮気相手にも捨てられた従兄弟に押しかけられ。ダメ人間たちとの関わりで、自身のダメな部分と向き合おうとする優子が実に健気だ。一見あっけらかんとしているが、内面は激しく葛藤する優子は難役だが、寺島が演じたことでリアルさが生まれたといっても過言ではない。

心に溜まったオリを取り除きながら、優子は孤独をも受け入れ、頑張らなくてもいいと気付いていく。やさぐれた風な優子をはじめオフビートな登場人物がそこはかとない可笑しさと哀しみを生み、ゆるゆるで生きるのもありだと思わせるのだ。

山縣みどり

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ABOUT THE MOVIE

  • やわらかい生活 画像1
  • やわらかい生活
  • 「ヴァイブレータ」で04年の映画賞を総なめにした廣木隆一監督&荒井晴彦(脚本)&寺島しのぶ(主演)のトリオが再び作り上げた女性のドラマ。東京・蒲田を舞台に、阪神大震災で両親を亡くしたショックで、大企業を退職した35歳、独身のヒロインの日常をユーモラスかつリアルに描く。原作は昨年芥川賞を受賞した絲山秋子のデビュー作「イッツ・オンリー・トーク」。
  • 監督:
    廣木隆一
    製作:
    森重晃
    原作:
    絲山秋子
    撮影:
    鈴木一博
    音楽:
    nido
    出演:
    寺島しのぶ豊川悦司松岡俊介柄本明田口トモロヲ妻夫木聡大森南朋
    製作国:
    2005年日本映画
    上映時間:
    2時間6分
    配給:
    松竹
  • 6月10日より渋谷シネ・アミューズにてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C)「やわらかい生活」製作委員会

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