エラゴン/遺志を継ぐ者 : 新作映画評論

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新作映画評論

エラゴン/遺志を継ぐ者 エラゴン/遺志を継ぐ者 12月16日より日劇1ほか全国東宝洋画系にてロードショー

これまでとは違う新たなドラゴン像の創造に挑戦

画像(C) 2006 TWENTIETH CENTURY FOX

主人公のエラゴン少年と心を通わせる青きドラゴン、サフィラをどう映像化するか。「ジュラシック・パーク」シリーズのVFXマン出身の監督シュテファン・ファンマイアーが、もっとも力を注いだのはおそらくこの点。

そもそもこのドラゴンは映像化が難しい。まず、体表の色が青という生物には珍しい色なので“生物としてリアルに見える青色”を創造しなくてはならない。さらに、従来の怪物系ドラゴンとは違って人間と同等の知性を持つから、知的な風貌が必要。そのうえ、エラゴン少年とはテレパシーのように思念や感情を伝達し合うので、細かな情緒の表現も不可欠。メスのドラゴンだから、美しさや優雅さも欲しい。そのうえで“ああ、こういう生物はいるかもしれない”と感じさせる生物らしさも備えていなければならないのだ。

そこでまず、造形は西欧の典型的ドラゴン像を踏まえつつ、中国の龍、翼を持つ天馬ペガサス、上半身は鷲で下半身がライオンのグリフォン等の神話的イメージを付加。その動作には、飛行から着地した際の四肢によるスピードの減速など、物理法則を意識した演出を加味。これまでのドラゴンとは違う新たな魅力的生物の創造に挑む、ファンマイアー監督の意気込みがスクリーンに充ちている。

平沢薫

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ABOUT THE MOVIE

  • エラゴン/遺志を継ぐ者 画像1
  • エラゴン/遺志を継ぐ者
  • 邪悪な王が支配する帝国アラゲイジアに住む少年エラゴンは、ある日、森の中で光り輝く青い石を見つける。それは、世界の運命を握るドラゴンの卵だった。卵からかえったドラゴン“サフィラ”を密かに育て始めたエラゴンは、かつて国を守っていた伝説の種族、ドラゴンライダーとして選ばれた自らの使命を知る。原作はクリストファー・パオリーニが15歳の時に執筆したファンタジー小説。主演は18万人の中から選ばれた新鋭、エド・スペリーアス。
  • 原題:
    Eragon
    監督:
    シュテファン・ファンマイアー
    原作:
    クリストファー・パオリーニ
    撮影:
    ヒュー・ジョンソン
    音楽:
    パトリック・ドイル
    出演:
    エド・スペリーアス、ジェレミー・アイアンズ、シエンナ・ギロリー、ロバート・カーライル、ジャイモン・フンスー、ジョン・マルコビッチ
    製作国:
    2006年アメリカ映画
    配給:
    20世紀フォックス映画
  • 12月16日より日劇1ほか全国東宝洋画系にてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C) 2006 TWENTIETH CENTURY FOX

エラゴン/遺志を継ぐ者

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