劇場公開日 1980年8月30日

「物語の流れの作りがいまひとつ」ロング・ライダーズ Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0物語の流れの作りがいまひとつ

2014年5月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

総合60点 ( ストーリー:55点|キャスト:65点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )

 ジェシー・ジェームズをはじめとする実在した強盗団を描いた、刹那的な雰囲気を持つ西部劇。ブラッド・ピット主演の「ジェシー・ジェームズの暗殺」を観て以来、その名前は覚えていた。

 映画のほうは登場人物が多いしそれらが飛び飛びで登場するので、誰が誰だか人間関係がわからなくなる。だから中心となるような人物や魅力的な人物がいない。アメリカでは彼らは有名らしいから、ある程度人物像が視聴者に知られていることが前提になっているのだろうか。それに強盗団のことばかりが描かれていて、彼らの反対勢力のこともただピンカートン探偵社という組織の名前だけが言われてそこの人物はおざなりになりがち。
 場面場面にしっかりと時間を使う反面、物語の流れに関してはかなり省略されていて科白の中で説明されるだけだったりするので、全体の流れを把握するのも面倒だし理解も浅くなる。戦いの場面は良いのだけれども、活劇部分に焦点が当たりすぎていて映画としてはまとまりが悪い。銃撃で誰かが死んでも傷ついても、あれは誰だったのだろうと考えなければならないほどだった。

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Cape God