許されざる者（1992）

1870年代、白人、キリスト教徒を中心にアメリカ先住民に対して民族浄化、大量虐殺、強制移住、絶滅政策をおこなっていた、
まず、争うアメリカ先住民の一方と条約を交わして銃を渡し、共にもう一方を駆逐し入植する、
入植者が増加し、鉱山開発が進むと一方的に条約破棄してもう一方も駆逐する、当然、女子供に拘わらず虐殺が伴う、
果ては、アメリカ先住民の食糧を絶つためにアメリカバイソンを狩って、共に絶滅させようとした、
同じ手法で、西へ、南へ、キューバ、ハワイ、プエルトリコ、フィリピン
と侵略、絶滅政策していたアメリカ社会が
西部劇で正義不正義を語るのはチープで廃れるのは当然、
もし、時間が、許されれるならば、アメリカ先住民の苦悩の歴史を描いては？
ディズニーのポカホンタス、ダンスウィズウルブスだけではなく。

賞金首のカウボーイを追い詰めた時、ネッドは何故撃たなかった(撃てなかった？)のだろうか🤔
キッドと同じように本当はネッドも人を殺した事がなかったのだろうか🙄
そこが気になってしまった😅

終盤のマニーが酒場に一人で乗り込んでからの銃撃戦が凄かった❗️

保安官役のジーン・ハックマンも良かった😆
自分のやり方で職務を全うしてるだけなんだけど、なんか悪い方に行っちゃってるという😅

自分なりの正義って難しい😓

ウィリアム達一行はターゲットの殺害には成功した。しかしウィリアムの相棒ネッドは結局ターゲットを殺していないのにもかかわらず、保安官の拷問の末に殺されてしまう。ウィリアムはネッドの復讐のために保安官達を皆殺しにする。賞金稼ぎをきっかけに、往年のように多くの人々を殺し、相棒まで死なせてしまった彼は、きっと虚しさを感じただろう。

ウィリアムは賞金稼ぎに参加したのを後悔したんじゃないだろうか。ラストのモノローグからすると、妻の墓がある場所から遠いところに引っ越したようだ。それも、既に妻が亡くなっているとはいえ、再び殺人に手を出したことについて、妻へ顔向けできない気持ちがあるのでは、と感じた。

ストーリーは結構単調で、あまり面白くは無いと感じた。

昔から好きだった作品。許されざる者とは？これを観る全ての者に問うている。それは主人公のマニーだし誘ったキッドでもあったしマニーから誘われて来たネッドでもあった。そのネッドをムチで嬲り殺したリトルビルも然り、その遺体を見せ物にしたバーの主人もであり懸賞金を掛けた娼婦達もである。そしてそれを視聴している我々も殆ど同罪であるのではと問い掛けている。

しかし映像は非常に綺麗で音楽も素晴らしい。我々を当時の世界に引き込んでくれた。
人間のドラマに反し、あの時代の自然が非常に美しい事が余りにも対照的である。