焼け石に水

劇場公開日:

焼け石に水

解説

70年代のドイツ。街で中年男レオポルドに声をかけられた青年フランツは、恋人アナとのデートに行くはずが、なぜか彼の誘いにのってレオポルドの家へ。そして、そのまま彼の家に居候してしまう。やがて、その家にアナやレオポルドの元恋人ヴェラもやってきて……。フランソワ・オゾン監督が、敬愛するライナー・ベルナー・ファスビンダーの未発表の戯曲を映画化。4幕からなる室内劇で、4人の男女の悲喜交々が描かれる。

2000年製作/90分/フランス
原題:Gouttes d'eau sur pierres brulantes
配給:ユーロスペース
劇場公開日:2001年7月21日

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焼け石に水 写真提供:ユーロスペース

映画レビュー

4.0笑えてポップでドイツで70年代

2023年6月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

知的

すごく面白かった。フランツはじめ、登場人物の名前はドイツ。「乾杯!」はドイツ語。お金はドイツのマルク。フランツが口ずさむ歌(ハイネの詩による「ローレライ」)も読む本(Konsalikの『愛は死よりも強い』)もドイツ語。バックに流れる歌もドイツ語、その歌で映画「バビロン」のプッシーの歌を思い出した。キッチンの色、エプロンや赤の使い方が70年代キッチュ。窓の意味、いいなあ。

オゾン監督はどれだけファスビンダーを好きなんだろう。私が映画好きになったのはとても遅い。ファスビンダーでは「マリア・ブラウンの結婚」だけだ。とにかく見て本当によかった。ファスビンダーってこういう芝居も作ってたのかー。そういうファスビンダーを敬愛するオゾン監督の映画も見るようになった、これからも見る!

Tropfen auf heisse Steine!

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talisman

4.0ダンス

2018年4月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

私のオゾンデビューは、『8にんの女たち』でした。それから約15年後、スクリーンで『焼け石に水』を鑑賞することになりました。

『8にんの女たち』は、思えば唐突なキテレツダンスが印象的でした。その元が『焼け石に水』とは!そういえば、オゾンの初期作品って確かコミカルだったような?レオポルドの妙な色気に男も女もハマってしまうところとか、カメラがポップなところとか、結構な下ネタをぶっ放す感じが初期アルモドバルを彷彿させました。ファスビンダー に影響を受けた大御所監督アルモドバルとオゾンの作品の雰囲気が似ているのが今となっては意外です。

人は「成熟」と呼ぶのでしょうが、こんなトンがったオゾンもまた観たいですね。アルモドバルも巨匠と呼ばれてから、初心に帰った作品を撮りましたし。笑

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ミカ
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