めまい : カメラを「ズームインしながらトラックバック」する撮影方法とは...

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カメラを「ズームインしながらトラックバック」する撮影方法とは???マイケル・ジャクソンの「スリラー」のPVでは 「ズームインしながらトラックバックする」という撮影方法が採られ、 ヒッチ・コックの「めまい」でも使われていたそうですが、 一体どんな映像なんでしょうか??? 映画にはそう詳しくありませんので、「トラック・バック」 をYahoo!辞書で調べてみたのですが、 「カメラが被写体から遠ざかり、しだいに対象を小さく写していく移動撮影法」 とありました。素人考えでは、「ズーム・イン」しながら「トラック・バック」すると 画面は変わらないんじゃない?、、と思いますが、 実際にはどういった映像効果が得られるのでしょうか???

質問日時: 2009/11/24 00:27:39

解決日時: 2009/11/25 07:29:46



アルフレッド・ヒッチコック監督が「めまい」で考案したキャメラワークです。 高所恐怖症の主人公が、螺旋階段の上から下を見下ろしたときの 恐怖を表現するために考え出されたものですね。 通称「めまいカット」と呼ばれています。 さてまず1点目ですが・・・ トラック・バックしながら、ズーム・インするのは、通常の「めまいカット」 とは逆の動きです。もともとの「めまいカット」はトラック・アップしながら ズーム・アウトします。 「スリラー」のPVで使われたキャメラワークの真意は分かりませんが ズーム・インしながらのトラック・バックだとすれば、本来の「めまいカット」 のキャメラの動きとは違います。 このことをまず、ご理解ください。 さて本題ですが・・・ 「めまいカット」のようなキャメラワークでは、画面が変わらないのでは? と言うお尋ねですが、これが全然違うんですね。 めまいカットは被写体である人物のサイズが変わらないように トラック・アップ(キャメラは人物に近づきながら)しながら、ズーム・バックします。 なので、人物のサイズは変わらないのに、背景の画角が広がっていく という何とも奇異な映像効果が仕上がります。 大林宣彦監督の「ねらわれた学園」という映画で、幼い少女が 大型トラックに轢かれそうになる場面がありますが、その様子を 見ていた主人公(薬師丸ひろ子)の危機感の表現に使われて います。もっとも顕著な「めまいカット」の例だと思います。 ヒッチコックの「めまい」では1秒ちょっとのカットです。 映像に人物は写ってなく、模型のらせん階段を真上から撮影 しただけのカットです。ですが、このめまいカットが効いています。 ズーム・バックすると、映像の画角が広がるのは当然ですが、 望遠レンズ特有の圧縮効果を解き放つ効果もあります。 つまり、トラック・アップしながらズーム・バックすることで 階段そのものの大きさ(キャメラと階段の距離感)は変わらないのですが、 今まで重なって見えなかった階段の下の部分が見えるようになります。 ちょっと画面に吸い込まれそうな感じがあって、高所恐怖症の 主人公の心理描写としては優れたキャメラワークだと思います。 参考までに・・・トラック・バックとは、 テレビ業界で言うドーリー・アウトとほぼ同じです。 トラック・バックのキャメラの動きが直線的なのに対し ドーリーは多少弧を描くような感じです。 トラック撮影とは移動撮影の意味ですから ファインダーを覗いたまま、ズームを扱わずにキャメラが そのまま後退していきます。たいていの場合はレールを 敷設して移動車両にキャメラを載せて撮影します。

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めまい
劇場公開日
1958年
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