劇場公開日 2000年9月9日

「普通の臨時教員の話」ミュージック・オブ・ハート Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0普通の臨時教員の話

2013年3月11日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

幸せ

総合:60点
ストーリー: 60
キャスト: 65
演出: 70
ビジュアル: 65
音楽: 70

 優秀で熱心な教師が貧困地区の子供たちに音楽を教えて、音楽だけでなく人として大切なものや生甲斐まで教えるのかと思いきや、実はそうでもない。メリル・ストリープ演じるロベルタは、人としてまだまだ未成熟。離婚問題に悩み、子育てに悩み、学校では教育にも悩む。そもそも最初から教師らしくもないし人格者でもない、むしろすぐ感情的になるし時に威圧的だし欠点だらけの一人の人であり、なんだか離婚されるのもちょっとわかる気がする。正直それほど魅力的な人物とは言えない。
 だが彼女自身が直面する問題から成長をしていく。生活のために始めた彼女の積み重ねが少しずつ大きくなっていく。最終的にはマスコミにも報道されて、ちょっとした美談として世間にも知られることとなる。

 実話が基だから本来ならば重みはあるし悪い話でもないのだが、ロベルタの人としての姿や生き方、貧困地区で子供たちに音楽を教えるという話、最後のコンサートのこと、話が分散してやや焦点が絞れていない感じを受けた。結局最後のコンサートがあるから有名になった実話なのだろうが、それがなくてももうちょっと劇的な話になるべきなのじゃないかなと思った。

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Cape God