マザー・テレサ 母なることの由来

劇場公開日:

マザー・テレサ 母なることの由来

解説

ノーベル平和賞を受賞した修道女マザー・テレサの活動の軌跡を追った1986年製作のドキュメンタリー。疫病と飢饉に苦しむカルカッタや戦禍のレバノンなどを訪れた5年間の記録を映し出すとともに、彼女の人生を振り返り、世界中の尊敬を集めるようになるまでの経過を描いていく。ナレーションを担当するのは名優リチャード・アッテンボロー。マザー・テレサ没後10周年を記念した2007年、「マザー・テレサ・メモリアル」と題して、04年製作のドキュメンタリー「母なるひとの言葉」とともにデジタル復刻版がリバイバル公開される。

1986年製作/83分/アメリカ
原題:Mother Teresa
配給:ナインマイルズ
劇場公開日:2007年9月15日

その他の公開日:1988年10月8日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

3.5ありのままのマザー・テレサの姿

2013年3月11日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

総合:70点
ストーリー: 50
キャスト: 50
演出: 75
ビジュアル: 70
音楽: 60

 すでにこの当時には聖人として尊敬を集めていたマザー・テレサのドキュメンタリー映画。

 多くの場合は彼女の行く先々についていき、彼女の人々との会話や言葉や行動といった情景を撮影する。あるいは彼女の周囲の人々へのインタビューでまとめられている。インタビューを受けている登場人物たちは多くの場合は彼女を尊敬し賞賛している。だが彼女を賞賛するためだけの番組とは違うような気がする。彼女の世界をまわる行動の行方がそのまま映しだされている。
 サンフランシスコで新しい家を開くときに、敷物や温水はとにかく洗濯機の設置すら断ったりするのは、逆に効率が悪くて人々を救う活動に問題が出るかもしれない。彼女の名前を使って寄付を集めようとする一般人の行為を断るのは、もしかすると名前を悪用されるからかもしれない。政府の援助すらも断るのは、政府の干渉を嫌ってのことだろうか、それとも信仰と信条のみで行動を支えようとするからだろうか。
 食物や医薬品といった物質で餓えて死にかけた人々を支えるのではなく、実は愛情で彼らの精神を支えようとしているのだと思う。やせ細り自分で動くこともままならない人や誰も信頼できる人がいなくて孤独の中にだけ生き死んでいく人。そんな人々を支え愛を与えたいという思いが彼女を動かしているように見えた。

 とにかく色々な彼女のありのままの姿を見せるし、それぞれの視聴者がそれを自分なりに受け止めればいいのだろうと思った。どこまでも献身的で行動を止めない彼女の姿があった。

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