ファーゴのレビュー・感想・評価
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Ages like a Statue
After two decades have passed, we can admit with confidence that Fargo is one of the most all-around completed films in history--a knot made out of a single piece of yarn loop. Its revelations are cinema at its best . The bad guys are stuck in a quicksand rut between evil and hyper-evil, played by silent Swede Stormare. McDormand's acting skills are worth further study after her recent Oscar win.
トレジャーハンター・クミコから来ました
今夜(2024/04/19)、小休止を挟みつつ観ました。
タイトル通り『トレジャーハンター・クミコ』の主人公、クミコが執着した映画が何を隠そう『ファーゴ』で、そこから興味が湧き、加えて憧れの俳優であるスティーヴ・ブシェミも出演していることが、視聴の決め手になりました(笑)
本作は、『ビッグリボウスキ』の監督さんの作品で、そこかしこにその匂いが感じられます。ただ全体を通して今回の映画は空気が重く、よりスリリングです。
短絡的な男が短絡的な計画を立て、想定外のことが起こって収拾がつかなくなる展開で、主演の女性警官の有能さが嫌でも際立ちます。
中盤以降は集中して観られる反面、スロースターター感は否めず、序盤から暫くの間は少し退屈な印象でした。
ただ佳境からクライマックスに掛けてはとてもエキサイトします!
価値ある作品かと思います。クライムサスペンスがお好みの方は特に要チェックです!
without blackなblack comedy。アメリカはどうなる!白人曰く『Leave Me Alone』
2回目の観賞だと思うが。
妊娠である必要性が感じない事と、彼女の推理が台本通りでサスペンス無い事が疑問。
・警官が職務質問する時は絶対に二人いる。
黒人が余り出てこないブラックユーモア?こんなのでアメリカはどうなる!
白人曰く
『Leave Me Alone』
イエローな僕は答える。
『yes sir!!』
本当に笑って良いのかなぁ?
まぁ、演出だが頭悪い奴らばかりのサスペンス。
白とイエローとREDの血の火曜日サスペンスだねぇ♥
なんか違うんだよねタランティーノと。
『Time is money』で人生とお金は同じと理解できる。あと2ヶ月のお子ちゃまも時間を浪費して、28歳だねぇ。アンダーソンさんはアメリカだから、お亡くなりになってますよね。
説明不可能
20年ぶりに再見、以前同様の摩訶不思議な面白さ。
面白いような、おかしいような、薄気味悪いような、後味が悪いような、人をバカにしたような独特の感覚を的確に表現した批評に出会ったことはありません。
ストーリーとしては単純で振幅があるわけでもなく、映像も凄惨でグロテスクな場面が散見されますが、それらを超越した表現不可能な「クセ」があります。敢えて言えば「ブラック」ですが、それも少し違います。
犯人一味の間の抜けた慌てぶりが際立つ一方、警察も含めた周囲の人々の「他人事ぶり」のアンバランス故でしょうか?
良くも悪くも多分に感覚に訴える作品なので、絶賛の一方けなす人がたくさんいるのも大いにうなずけます。要するに好き嫌いがハッキリ別れる作品ですが、最もコーエン選手らしさが際立つ作品でもあります。
雪一面の道路の向こうからゆっくり姿を現す一台の自動車。
未だかつて最も印象的なファーストシーンです。
思ったより普通かな
実話に基づいた話と冒頭テロップされて、見始めてすぐに、随分とコメディタッチだなって思った。吹替え版で見たせいか、誘拐役の2人、ジュリーもコメディっぽい会話と声で、違和感。案の定、計画はズサンで、打ち合わせも適当で、上手くいきそうな感じがない。
それでも、ナンバープレートをつけ忘れていなければ、何とかなったのかもしれないが、これが全ての発端か。警察官を殺し、目撃者のアベックを殺し、誘拐場面でもドタバタで手際が悪い。身代金の準備も計画どおり行かず、更には、受け渡しまで義理の父にやらせることになり、父が殺され、犯人の一人カールも傷を負う。挙句の果ては、誘拐した妻が騒いだといってゲオが殺し、カールはゲオに斧で襲撃され切り刻まれる。
まあ、よくこれだけ次から次へと殺人の連鎖が続くなあと感心。適当だから、上手くいかず、それを隠蔽しようとして次の殺人が生まれる。それがブラックなのだろうけど、自分には、それほど面白く感じなかった。でも、アカデミー賞の脚本賞、カンヌの監督賞を取っているのを見て、へえーって感じ。この脚本が良いとするならば、まるで本当に起こったドジな誘拐殺人事件っぽく見えたということか。
本編以外の思い込みと言う恐怖について
もったいない映画体験をしてしまった…
スマホの画面で見るようなストーリーではなかった…
是非評価を読まず、エンドロールまで気を抜かずにお楽しみください。
(英語が分かるとなおよし)
【あらすじ】
実話に基づくストーリー。
金欲しさに自分の妻を誘拐させ、義理の父から金をふんだくる作戦と経てた主人公。
しかしそう簡単にいくわけもなく…
Twitterで謎に紹介されていた「トレジャーハンター・クミコ」がどうしても気になって、
作品の元となった本作「ファーゴ」を鑑賞。
パケ写が「ディアトロフ・インシデント」っぽかったので、前情報入れずクライムサスペンスかな~?見始めたらまさかの実話。
誘拐事件を起こそうにも全く段取り良くいかず、余計な死者まで出してしまう。
ドラマ「メンタリスト」のジェーンだったら一発で見破られてるぐらいみんな嘘が下手w
クライムストーリーなのに計画が何一つうまくいかず、これこそ実際の誘拐事件の末路なんだろう…
しかし実話のクセにこれと言った劇的な殺人犯がいるわけでもなく、
途中で事件と関係ない警察官の同級生との会話があったり、
特出して面白い展開もなくつまんねえな、なんでこんなに評価されてるんだと思わざる負えないんだけど____
ネットで解説を調べたら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おもろいwwwwwwwww
ずるいな~このやり方は。
U-NEXTの吹き替えで見たけど、エンドロール最後の英文にはさすがに目がいかなかった。
ここまで見てこその作品なんだろうな~~
当時劇場でこの作品を見ることができた人は羨ましい。
サブスクでエンドロールを飛ばすことが当たり前になった現代への”アンチテーゼ”のようにも思えた。
=======ネタバレを含みます========
この作品は実話ではなく、完全な[フィクション]
作品冒頭でわざわざ”嘘”をつくわけないという先入観のせいで
一見つまらない展開もドラマチックに、意味ありげなシーンに思えてしまう。
”思い込み”の隅をついた革新的な作品ですね。
最近ではフェイクドキュメンタリー作品が流行っていますが、
90年代にホラージャンルではなく”クライムサスペンス”という題材に目を付けた監督は素晴らしい。
モキュメンタリーの代表的な「ノロイ」や「ほんとにあった!呪いのビデオ」は
現実との境目が曖昧である”霊体”や”呪い”をテーマにしていることから
信じる人もいれば、フィクションと気がついてしまう人も多い。
しかしスピリチュアル要素のないサスペンス作品で「実際に起こった事件を基に・・・・」と導入がはいると、途端にノンフィクションであると信じてしまう心理を逆手に取ったいい手法だなと思います。
一応この映画がフィクションであると暗示するヒントはちりばめられてるみたいですね…
ぱっと思いつくのだとマイク・ヤナギダの「妻が死んだ」発言が虚言癖から来る嘘だったぐらいだけど、斧を持ったサスペンダーおじさんのオブジェにも意味があるらしい。
あとは主人公の企てた誘拐事件自体が”自作自演”なのもそうでしょうか?
なんかエンドロールの注意書きが英語で私がスルーしちゃったように、「トレジャーハンター・クミコ」の主人公もそこだけスキップしちゃったんかや?
本編ストーリーの外で騙されるのは痛快で気持ちがいいですね…
うーん、面白いと思えない自分はダメですか?
絶賛されたので、見てみたら、ちっともおもしろいと思えなかったという、自分の審美眼に問題があるんじゃないかと疑いたくなる一本。もっと自由に、面白くないと言えればいいのだけれど、コーエン兄弟に限っては、それは、映画の楽しみ方を知らない人、みたいな目で見られるんじゃないかと心配になり、つい、どこかに面白みを見つけては褒めようとする。
でも、出てくるのは中途半端な小悪党だったり、正義感に燃えてもいない警察署長が、妊娠中の母親だったり、計画が簡単に破たんしていったりと、いったい映画のなかで何が描きたいんだろうと、イライラが募っていった。ましてや、これを題材に連続ドラマを制作するなんて、正気の沙汰とは思えない。
「スリー・ビルボード」には感動したし、見終わってからもその余韻に浸っていたい不思議な気分を味わった。この映画が無ければ、それもなかったわけで、そういう意味で、今日のコーエン兄弟に評価を決定づけた作品として確固たる地位を築いたからそれでいいんだと思う。好きじゃないけど。
毛を逆なでされるような感覚
非常に後味の悪い映画である。
コーエン兄弟はこういうの多いな。
残酷描写ももちろんだが
人物の思惑と反してほんとうに!
坂を転がり落ちていく展開が
下手なホラーよりも怖い。
常に体中の毛を逆なでされているような。
半音ずれてる不協和音を聞かされてるような。
不安、悪趣味なユーモアにつつまれてる空気が流れていて
居心地が悪くってしかたない。
逆にこれほどまでの空気を作り出す才能というのはすごいと思う。
パトリシア・ハイスミスの小説を映像でみているような気分になります。
バイオレンスが叫んでる
公開当初はちょっと通ぶって積極的に好きな映画に挙げていました。いや今観てもセンスが良くてユーモアに富んだ(ブラックですが)完成度の高い作品です。が、以前と違ってもう私の暴力シーンに対する許容度が相当狭まってしまってて、今回久々に観てその生々しさにひいてしまいフルには愉しめませんでした。数年前に同タイトルのTVシリーズがNetflixか何かで始まった時もワクワクしてみ始めたくせに数エピソードで残酷シーンを見かねてギブアップ。殺害や拷問などの残酷なシーンへの需要は今でも依然強いんですねえ。
ということでこの映画もコーエン兄弟もなんも悪くない。むしろいい。私が無理して観なければええだけの話でした。失礼しました。
えっ、めっちゃクソやん
これ、実話??
主人公のおっさんやばすぎるやろ。
ほんま自分勝手な上に頭悪すぎる。
雇った誘拐犯もお金の為に人殺ししまくってんのに悠長で挙句仲間割れしてるし。
ほんま息子のこととか考えへんかったんかな?
警察も私たち幸せねって、人いっぱい死んでる事件の担当のくせにそんな他人事なんかいっ!
実話
この話は実話だというテロップが出たから最後まで信じていたが、なんと全くのフィクションらしい。
コーエン兄弟にしてやられた。
そんなのありなのか!!
見た後すぐに感想を書いたはずだが保存されていなかったのか白紙だったため、1年後にレビューしている。
細かいところは忘れてしまったが、粉砕機で人を砕いているシーンは忘れない。
軽く見れる映画だったと思う。
ドラマ版も気になる。
コーエン兄弟作品はやはり面白い
観るのがもったいなくてお楽しみのために今までずっと観てなかった「ファーゴ」、コーエン兄弟作品らしい作品でホント楽しめました
まともなのはマージとノーラ夫妻だけに思えるような、車を買いに来た客夫婦くらいの脇役でさえも周りの人達全てがおマヌケさんでした
でもそれが面白い!
スティーヴ・ブシェミは本当にハマり役、何回も「変な顔」と説明されてるのには笑えました
しょっちゅう「Oh,yeah.」を繰り返すフランシス・マクドーマンドが印象的
何回も観たくなる作品でした
ドキュメントを観ているような感覚
・20年くらい前にDVDで観て以来、二度目。各所の印象が深く残っていたけど、ストーリーは全然覚えてなくて、観てみてとても面白かった。20年前に観たときは確か、盛り上がりのない静かな映画で大きな盛り上がりもないなぁと思ったと思うけど今観てみたら、不安感やサスペンスの空気感や登場人物のキャラが全員立ちまくっててなんじゃこりゃあと驚愕だった。
・妊婦の警察官と主人公?の男が犯人ってだけ印象に残っていて偽装誘拐や頼りない主人公や奥さんが何かイタい人っぽい、警察官の旦那さんが売れてない画家とか面白い。実話を元にしているとは思えない展開で驚く。途中、本筋とは関係ない警察官の昔の知り合いの男が精神的に病んでいるとか、ああいうシーンが好き。物語上は無駄に思えるけど、なんかリアリティを凄く感じられる。多いとしんどいので加減が難しい。
・主人公の男の計画が一個も思い通りにならないのが面白すぎる。金を工面できそうってところだけうまくいっていたけど、偽装誘拐を頼んだ男の助言でしているのもまた面白い。それに巻き込まれて殺されるのも何だか不条理だけど現実ってそんな気もするという気になる。実際にはかかわりたくないけど。
・真冬の凍てつく空気が常に閉鎖的で緊張感の演出に一役買っていると思った。
残酷なシーンが沢山ありますが・・
以前から気になっていた作品でした。
さすがに劇場で観る機会は無いだろうと思っていたら、午前十時の映画祭で観られました。
DVDで観なくて良かった。
しかし予想の斜め前を進む展開に、目を背けるべきか、笑っていのか・・。
残酷なシーンが沢山あるんだけど、ブラックユーモア調に出来ているので、つい笑ってしまうんですよね。
いやはや、これは観ないといけない作品でした。
観て良かった。
レンタルでも良いので、皆さんも観てください。
と、思ったのですが、この作品はTV画面で観たら、何これ?と思うだけで、作品の面白味が伝わらないかも・・。
やっぱり面白い! そしてマクドーマンド礼讃
「午前十時の映画祭」で鑑賞。
26年ぶりに観た。
終盤のクライマックスのエゲツないシーン以外ほとんどストーリーを憶えていなかったけれど、「とても面白かった」ということは頭に残っていました。
そして今回久しぶりに観て「やっぱり面白い!」と思った。
そしてそして、主演のフランシス・マクドーマンドの素晴らしさを再認識。チャーミングかつ敏腕の女性警察署長を見事に演じきっている(彼女が登場するタイミングもうまく計算されていますね)。
僕は英語が不得手なので台詞回しなどについてはなんとも言えないのですが、感心したのはマクドーマンドの表情の豊さ、とくに目の演技です。ふとした視線のやり方なんか抜群に上手いと思いました。
この、マクドーマンドの好演によって、マージはより愛すべきキャラクターとなり、我々鑑賞者を物語の中へ引き込んでいきます。誰もがきっと身重のマージの無事を祈り、応援したくなるでしょう。
ところで、この映画、ストーリーは文句なしに面白いのですが、マイク・ヤナギタの場面はちょっと謎、いや、かなり謎です。あの一見不要とも思えるシーンの意図するところは何か? アメリカ人にはわかるのかな? マイクの虚言を通して、この映画そのものが作り話なんだよ、ということをここでほのめかしているのだろうか(本作の冒頭に「実話である」というような説明が出ますが、実はフィクションなんですね)。
このところ、大むかしに観た作品を再鑑賞する機会が何度かありましたが、この作品も本当に観てよかった。
僕はこういう地味めだけど、ピリッと引き締まった作品が大好きです。
ちなみに、マクドーマンドってジョエル・コーエン監督の奥さんだったんですね。この前はじめて知りました。
追記
同時期に制作されたコーエン兄弟の『未来は今』も大好きな作品です。
狂気に慣れていく
きっかけは浅はかな考え、義理の父から金を引っ張りたいことが理由で妻の誘拐を依頼。雇われた誘拐犯二人が計画途中で警察官を殺してしまい、計画がおかしくなっていく。犯人の一人を加え7人亡くなってるが、実際に起こった事件を映画化しているため、主犯の夫はその後どうなったのか気になる。
粉砕器に相棒を放り込む猟奇的な結末が恐かった。
警察官と夫とのどうでもいいやりとりが唯一の救い。
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