野良犬

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

巨匠・黒澤明監督が初めて本格的な犯罪サスペンスに挑んだ意欲作。暑い夏の日の午後。若い刑事村上は射撃練習を終え、満員のバスに乗り込み帰路につく。しかし、車内でコルト銃を盗まれたことに気づき、慌てて犯人らしき男を追うが結局路地裏で見失う。コルトには実弾が7発。村上の必死の捜索もむなしく、やがてそのコルトを使った強盗事件が起きてしまう。窮地に追い込まれた村上は老練な刑事佐藤の助けを借り、コルトの行方を追うのだった……。真夏の都会を覆う息苦しいほどの灼熱の空気が緊迫感を生み出し、切れ味鋭い演出が目を見張る。

1949年製作/122分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1949年10月17日

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映画レビュー

天国と地獄より上の作品

2023年8月23日
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nensho

4.0暑い、厳しい現実をどう生きるか

2023年7月26日
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鑑賞方法:VOD

知的

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むん

5.0その日は恐ろしく暑かった‼️

2023年5月2日
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悲しい

怖い

興奮

あるインタビューで黒澤明監督は「オープニングが秀逸な映画はダメなんだ」と語っておられました。ところがこの発言は矛盾してます。なぜなら最高のオープニングを持つ最高の刑事映画を作っておられるのですから。「その日は恐ろしく暑かった。」のナレーションから、暑さに喘ぐ犬のドアップの顔のタイトルバック、「何?ピストルを擦られた」、射撃練習、三船さん扮する村上刑事がスリを追う追っかけ(「フレンチコネクション」で模倣されてます)。これは野村芳太郎監督の「張込み」と並ぶ素晴らしいオープニングシーンで、それ以降も戦後の東京の風景や、野球場での捕り物、志村喬さんが撃たれるシーン、ラストの犯人逮捕まで、現代まで通ずる刑事映画の教科書を作り上げた黒澤明監督に拍手‼️

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活動写真愛好家

5.0犬としての刑事

2022年11月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

若い血気盛んな刑事に、中年のベテラン温厚派の刑事というコンビ。
この組み合わせ、多くの刑事映画に影響した。 「砂の器」「人間の証明」
押井守の「劇場版・機動警察パトレイバー」 …もしかすると、ブラットピットと
モーガンフリーマンの「セブン」も、この映画の影響を受けたかもしれない。
野良犬の様に街を徘徊する。 捜査は自分の足だけで稼ぐ…
インターネットで容疑者を割り出すなんて方法が無かった時代、ひたすらに
人間臭い方法で、犯人を追い詰める。

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