劇場公開日 2007年8月18日

「○○騙し」ベクシル 2077日本鎖国 病気の犬さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5○○騙し

2014年6月20日
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単純

テクノロジーの高さがすなわち幸福につながるわけではない。
この映画のテーマの一つだろうが 、まさしくこの映画自体をいい得ている。技術力の高さがまるで映画の面白さに直結しておらず、残念に思うと同時に安堵した。
とにかく全編に渡ってこけおどしの映像でなんとかしようと、いやなんとかいい作品が作れていると勘違いしているようだが、一部のアニメオタク以外にとっては無用の長物としかいえない出来映えである。
人間の動きを取り入れた技術は表情までは再現できず、むしろ過去のマンガ的アニメ的表現が如何にアニメにとって合理的かを証明している。動きの面白さも過去作品にもあったような巨大さや速さが映像の面白さを担保している。
設定こそ新鮮味があったが物語は陳腐でありきたりな展開しか見せない。台詞回しはイメージする気持ち悪いオタクといった印象のままで誉めどころのすくない作品。
精々凝んな技術があるんだなと確認する価値があるかもしれない。
まあSFアニメが好きな方にはまた別の見方もあるんでしょうね。

病気の犬