マイティ・ハート 愛と絆

劇場公開日:

解説

02年にパキスタンで実際に起きた誘拐事件をアンジェリーナ・ジョリー主演、ブラッド・ピット製作で映画化。監督は「グアンタナモ、僕達が見た真実」で06年ベルリン映画祭銀熊賞を受賞したマイケル・ウィンターボトム。パキスタン最大の都市カラチでテロリストを取材中のウォール・ストリート・ジャーナル紙の記者ダニエル・パールが、何者かに誘拐される。彼の妻マリアンヌは妊娠5カ月の身重ながらも、夫の無事を祈り、必死の捜索にあたるが……。

2007年製作/108分/アメリカ
原題:A Mighty Heart
配給:UIP
劇場公開日:2007年11月23日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第65回 ゴールデングローブ賞(2008年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) アンジェリーナ・ジョリー
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(C)2007 Paramount Vantage. All Rights Reserved.

映画レビュー

3.0アンジー=強い女性

2021年2月28日
PCから投稿

登場人物が多いうえに、南アジア~中東系の人の見分けがつかなくて、最初はちょっと、ついていけなかったけど。

アンジーはマリアンヌ本人に惚れて、この役を引き受けたんだろうなぁ、としみじみと感じられる映画。

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UNEmi

4.0「テロには屈しない」という言葉は、一国の長が言うのと、最前線にいる民間人が言うのとでは重さに雲泥の差がある

2020年8月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ウォールストリート・ジャーナルの記者ダニエル・パール氏がパキスタンでの取材中に行方不明になった事件を、妻であるマリアンヌが描いたノンフィクションの映画化。相変わらずフィルムをぶつ切り状態にして緊迫感を出し、ドキュメンタリー風でもあるマイケル・ウィンターボトム監督作品です。

 主演女優のアンジェリーナ・ジョリーは本人になりきった演技でかなりのハマリ役。ブラピとともにセレブでありながらセレブらしくない社会活動をしている彼女は、もしかするとラジー女優候補を脱却するかのように社会派映画に進出するのかもしれません。

 映画は夫ダニエルが行方不明となり、テロリストとの関連やダニエルの足取りを追い、犯行声明が読み上げられるといった展開の緊張の連続。パウエル元国務長官のパキスタン政府への呼びかけという実写映像があったりして、生々しさはサスペンス映画以上でもありました。妻マリアンヌの心理描写が中心かと思いきや、パキスタン捜査陣の国のメンツをかけた戦いも印象に残る内容。もちろん心に響くのはアンジーの演技でしたけど・・・。その他、アスラ(アーチー・パンジャビ)が人物相関図をホワイトボードに書き込む姿も印象的。

 インド人は皆モサドのスパイ、アメリカ人は皆CIAと疑心暗鬼になってる人が多いパキスタンの地。もちろんテロリストに賛同する一般人もいたりして、捜査は難航し、心臓が止まってしまうほどの偽情報も流れたりする。そして犯行声明ではグアンタナモ基地で不当勾留されている人を解放しろといった内容・・・これは同監督の『グアンタナモ、僕たちが見た真実』をセットで鑑賞したほうがいいのかもしれない。ほぼ対を成す映画のような気がする。

 「アメリカ人記者はテロしか取材しない」というパキスタン人の言葉も印象に残りましたが、映画の最後にはインタビューを終えたマリアンヌたちがTV局を去ろうとするときに報道陣に取り囲まれる。純粋なジャーナリストを目指したパール夫妻が、下世話な報道記者たちと対比される部分でもあり、ここでもマスコミの在り方が問われている。多くの社会派映画を撮っている割に政治色を感じられない監督の起用も純粋な心に因るものかもしれない・・・

【2007年12月映画館にて】

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kossy

2.0もし

2014年11月12日
iPhoneアプリから投稿

悲しい

大切な人があんなめにあったら…自分の身体がえぐられるような思い…実話だけに痛すぎる作品でした。映画と言うよりドキュメンタリーを観てるよう。ただラスト、それぞれの人のその後が出てたが誰がどの人かさっぱりわからなかった。そんな映画も珍しい。それだけアンジーのみの印象しか残らない映画。

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がい

3.5政治や民族のからむ社会派な作品だが、あくまで個人のことを描いた話

2013年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

興奮

知的

総合: 75
ストーリー: 65
キャスト: 85
演出: 80
ビジュアル: 75
音楽: 65

 事実を基にした映画だしそれを描くことを重視しているようで、必ずしも起承転結がしっかりしているものではないし、その意味で素晴らしい抑揚がある物語なわけではない。ひどい不幸にみまわれようと、あくまでジャーナリストとして理性的に振る舞う彼女は本当に強く、そんな彼女の姿と事件の展開が描かれる。夫が誘拐された妻とその周囲の人々を描いているので、事件のわりにあまり深い政治的・社会的主題があるとも思わない。それは妻マリアンヌの手記が原作であって、パキスタン側、特に犯罪者側の視点がないのも一因。
 だが演技者のすぐそばでカメラを回す撮影方法と、パキスタンの街中に入って駆け回る人々の臨場感のある演出はとてもよかった。このようなドキュメンタリー調の映像は出演者の演技の良さもあって、緊迫感と関係者の感情を反映していた。特にアンジェリーナ・ジョリーは、心配で押しつぶされそうになる自分の感情を制御しながらも、自分に出来る最大限の努力をする理知的で強い心を持つ女性を上手く演じていて評価できる。捜査や結末を見て本当は言いたいことや思うことはあるだろうが、それでもそんな本当の自分を押し殺して最後まで冷静に振る舞った。だからこそ感情の制御を失ったときの爆発が凄まじい。事件や人物を白板に書いて整理していく方法もジャーナリストがやりそうなことだし、犯人を追跡していくパキスタンの捜査員も迫力があった。

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Cape God