ファウンテン 永遠につづく愛 : 新作映画評論

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ファウンテン 永遠につづく愛

劇場公開日 2007年7月14日
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ファウンテン 永遠につづく愛 7月14日より銀座テアトルシネマほかにてロードショー

3つの愛の形を通して「永遠」を探求

画像1(C)2006 Warner Bros. Entertainment, Inc.
(C)2006 Twentieth Century Fox

物語の中心、宇宙の中心、そして映画の中心に、黄金と植物の緑が溶け合って柔らかな輝きを放つ、大樹が立っている。その樹は、鉱物、植物、動物の狭間にあってその性質のすべてを持ち、人間がその幹に掌を近づけると、樹皮から繊毛のような産毛のような細かい糸が立ち上がって反応する。
 
  そして、この大樹の美に触れることが、そのままこの映画が描こうとしたものを感受することでもある、というのが本作の仕掛けだ。映画はひとりの男の現代・中世・未来での3つの愛の形を通して永遠とは何かを探求し、男の目の前でこの樹が「永遠」を体現する。この樹木の形象は、実際の流木を用いたもの。この象徴的な存在の視覚化に際して、自然が創った形を使うという監督の判断は正しい。
 
  監督ダーレン・アロノフスキーは、カバラとSFを融合させた処女作「π(パイ)」が魅力的だったが、そろそろこれを超える作品が欲しいところ。とはいえ、本作は第2作「レクイエム・フォー・ドリーム」よりは第1作に直結している。第1作は粗い粒子のモノクロ映像とテクノとドラムンベースの音楽が作品世界と同期していたが、本作は黄金と緑を基本色にした滑らかな映像が物語に合致。音楽には前作のクロノス・カルテットに加え、轟音音響派のモグワイが参加している。

平沢薫

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ABOUT THE MOVIE

  • ファウンテン 永遠につづく愛 画像2
  • ファウンテン 永遠につづく愛
  • 病に冒された最愛の妻イギー(レイチェル・ワイズ)の命を救うため、特効薬の研究に没頭する医師のトミー(ヒュー・ジャックマン)。イギーはそんな彼に、トミーの前世を思わせる中世スペインの騎士が、不死をもたらす伝説の<ファウンテン(生命の泉)>を探す物語を残していく。そして、2人が現在とは別の姿になった遥か未来の世界でも、2人の愛は続いていた――。監督は「π」「レクイエム・フォー・ドリーム」のダーレン・アロノフスキー。
  • 原題:
    The Fountain
    監督・脚本:
    ダーレン・アロノフスキー
    製作:
    アーノン・ミルチャン
    撮影:
    マシュー・リバティーク
    音楽:
    クリント・マンセル
    出演:
    ヒュー・ジャックマン、レイチェル・ワイズ、エレン・バースティン、ヘルナンド・フェルナンデス、クリフ・カーティス
    2006年アメリカ映画/1時間36分
    配給:
    20世紀フォックス映画
  • 7月14日より銀座テアトルシネマほかにてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C)2006 Warner Bros. Entertainment, Inc. (C)2006 Twentieth Century Fox

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