明日への遺言 Mr.Gさんの映画レビュー

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映画レビュー

明日への遺言

  • 公開日 2008年3月1日
  • 2.6(全21票)
監督:
小泉堯史
脚本:
小泉堯史、ロジャー・パルパース
製作:
原正人
原作:
大岡昇平
撮影:
上田正治、北澤弘之
音楽:
加古隆
衣裳:
黒澤和子
製作国:
2007年日本映画
上映時間:
1時間50分
配給:
アスミック・エース

(C)2007「明日への遺言」製作委員会

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映画 「明日への遺言」 を観ました。
投稿日:2008年2月15日
Mr.Gさんのレビュー

印象Pickup
知的
難しい
ネタバレ

第二次世界大戦終了後、B級戦犯裁判をたった一人で
戦い抜いた岡田資中将の誇り高き生涯を描く感動作。

敗戦直後の混乱の中で自身の責任と信念を貫き通した
岡田中将を、ベテラン藤田まことが熱演する。

小泉堯史監督作品らしく、真摯で重厚な見応えのある
映画でした。

とにかく藤田まことさん演じる岡田資中将の存在感が
圧倒的でした。

ほぼ全編が、岡田資中将のB級戦犯裁判の法廷劇でしたが
無差別爆撃の責任を問うなど、その内容も興味深く、
検事、弁護人、裁判官、そして被告の岡田中将の演技が見事で、
グイグイと引き込まれるのを感じました。

岡田資という人のことは、多少は知っていましたが、
まさに高潔にして、その信念に一点の曇りもない軍人ぶりに
昨今の”品格”、”誇り”が取りざたされる、現代の日本人に
響くものがあることでしょう。

ですが、私は観終わって少々居心地の悪さを感じました。

それは、あまりに岡田資を立派に描き過ぎていて、かつてこれほど
誇り高き日本人がいた、ということに印象が尽きてしまうこと。

房の中においても正座を崩さず、極刑の判決を受けた後ですら
平静を保ち、若い兵士たちを励まし続ける岡田。

一人きりになった時ぐらいは、もう少し苦悩する人間臭い姿を
見せても良かったのではないでしょうか。

日本人の私がこう感じたぐらいですから、欧米の方々は
この岡田の姿にどう思うのか、非常に興味のあるところです。

冒頭に出てきた、戦争の悲惨なニュース映像こそを
しっかりと目に焼き付けておきましょう。

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