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明日への遺言
(C)2007「明日への遺言」製作委員会
第二次世界大戦終了後、B級戦犯裁判をたった一人で
戦い抜いた岡田資中将の誇り高き生涯を描く感動作。
敗戦直後の混乱の中で自身の責任と信念を貫き通した
岡田中将を、ベテラン藤田まことが熱演する。
小泉堯史監督作品らしく、真摯で重厚な見応えのある
映画でした。
とにかく藤田まことさん演じる岡田資中将の存在感が
圧倒的でした。
ほぼ全編が、岡田資中将のB級戦犯裁判の法廷劇でしたが
無差別爆撃の責任を問うなど、その内容も興味深く、
検事、弁護人、裁判官、そして被告の岡田中将の演技が見事で、
グイグイと引き込まれるのを感じました。
岡田資という人のことは、多少は知っていましたが、
まさに高潔にして、その信念に一点の曇りもない軍人ぶりに
昨今の”品格”、”誇り”が取りざたされる、現代の日本人に
響くものがあることでしょう。
ですが、私は観終わって少々居心地の悪さを感じました。
それは、あまりに岡田資を立派に描き過ぎていて、かつてこれほど
誇り高き日本人がいた、ということに印象が尽きてしまうこと。
房の中においても正座を崩さず、極刑の判決を受けた後ですら
平静を保ち、若い兵士たちを励まし続ける岡田。
一人きりになった時ぐらいは、もう少し苦悩する人間臭い姿を
見せても良かったのではないでしょうか。
日本人の私がこう感じたぐらいですから、欧米の方々は
この岡田の姿にどう思うのか、非常に興味のあるところです。
冒頭に出てきた、戦争の悲惨なニュース映像こそを
しっかりと目に焼き付けておきましょう。
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