明日への遺言のレビュー・感想・評価

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明日への遺言

劇場公開日 2008年3月1日
17件を表示 映画レビューを書く

極めて抑えめな演技がいい ネタバレ

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藤田まことお馴染みの極めて抑えめの表現なのがいいですね。

ピニョン
ピニョンさん / 2017年1月10日 / PCから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  泣ける 知的
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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数少ない戦犯に関しての作品

戦争映画は多く作られているものの
戦犯を扱った実話映画は数少ないですよね。
その中でも良作だと感じました。

近年だと、中居正広でリメイクされた「私は貝になりたい」などが知られているところだと思いますが、あの作品は実話ではないですし。

一つ気になったことといえば、冒頭からのナレーション。
竹野内豊が竹野内豊らしさを思いっきり消して喋っている、棒読みにすら聞こえてしまうナレーションが少し残念でした。
歴史的背景のナレーションを竹野内豊、本編岡田資に関するナレーションを妻役の富司純子といった風に分けていたのかもしれませんが、他の方もレビューしていたように、どちらか片方でよかったように思います。

戦争を知る上で、特攻や空襲など断片的には知っているものの、このような裁判が行われたことを知らない自分達のような若い世代は数多くいると思います。
一度は見てみると良いのでは。

May0u
May0uさん / 2015年5月14日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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戦争の本質とは何か

結果的に負けた戦争の正義を問う作品「勝てば官軍」だったのか。横浜裁判でなぜこんな公正な「戦争裁判」が出来たのか。近代戦争にも「ルール」があることを初めて知った。絨毯爆撃というものがいかに非人道的なものであったか、これを見るまでは考えなかった。非人道的なことに対する報復なら正義、という米軍規律にも驚く、裁判を淡々とすすめていく姿にいたく感動させられた。

みなかみ問屋
みなかみ問屋さん / 2014年10月4日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける 悲しい 知的
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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「報復」ではありません、「処罰」であります ネタバレ

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映画「明日への遺言」(小泉堯史監督)から。
俳優の藤田まことさん演じる
戦犯裁判にかけられた東海軍司令官・岡田資(たすく)中将が、
この裁判で、何を言いたかったのか、
また、ここ数日、テレビで「東京大空襲」関連の作品が続いたが、
このタイミングで流す意味は何なのか、
多くのメモを眺ながら、しばらく考えてみた。
無差別爆撃を実行した米軍搭乗員を処刑した罪に問われ、
法廷闘争を「法戦」と名づけ立ち向かう彼の根底にある考えは、
「私が判断し指示したこと(米軍兵の処刑)は
『報復』ではありません、『処罰』であります。」だと感じた。
「誰が爆撃したかなんて問題ではない、何度も重ねたことである」
と、自分に言い聞かせるよう呟いた台詞も心に残った。
死刑の判決を受けた時、法廷を見守る妻に「本望である」と一言。
一つひとつが重たい台詞だったが、是非、観て欲しい作品である。

shimo
shimoさん / 2008年9月28日 / から投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  泣ける 悲しい 知的
  • 鑑賞方法:-
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決然として法戦を闘った男

 第二次大戦のB級戦犯・岡田資(たすく)中将が、戦犯裁判にかけられて、自らの信念を携えて堂々と戦い、部下を守って全ての責任を背負っていく実話です。

 これほど毅然として、重い責任感を抱き、部下を思いやる人間が、戦争という時代状況であったがために、死んでいかなければならない。
 それは無名の兵士たちも同じですが、もし通常の時代に岡田資が生きていたら、どんなに優秀で立派な上司になっていたことでしょう。

 現代は、無責任で社員や消費者のことを考えない経営者も多いなか、我々は岡田中将のような過去の偉人に、理念を学ぶ必要があるのではないでしょうか。

 自分の運命から逃げずに、背筋を伸ばして対峙し、誠実に、愛情と気概を持って生ききった、清廉な男の言葉が心に残ります。

シンコ
シンコさん / 2008年5月11日 / から投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける 知的
  • 鑑賞方法:-
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ナレーションが... ネタバレ

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○ナレーション
 ゲルニカ(ピカソの絵)から始まり、実写映像とナレーションにより「解説」される構成。「NHKスペシャル見に来たんじゃないんですけど」と言いたくなる。
 おまけに、大してうまくもないナレーション。また、ストーリーが進むと岡田中将の妻のナレーションも入り、統一感がない。これなら、最初から最後まで妻の回想のような感じでナレーションしても良かったのではないか。
 金払って、TVのような造りは許しがたい。

○経緯
 戦略爆撃に関する解説と実写映像から本編への移行も唐突な感が否めない。
 B29による爆撃シーン、日本本土の炎上シーン、艦載機による機銃掃射などを織り交ぜナレーションに頼らず、映像で分かるようにしてもらいたかった。また、特に斬首のシーンは実写ではなく、登場人物たちで再現しないと関連性、現実性に乏しい。
 昔の戦争映画である、「戦争のはらわた」。これでも実写シーンから映画の戦場シーンと繋がる構成になっていたが、比較して本作では工夫がないと言える。

○全体
 冒頭シーンの工夫のなさ、妻以外のナレーションをなかったことにすれば、よくできた映画と考える。特に月明かりの中、死刑執行台に向かうシーンは印象的だった。責任所在について考えさせられる作品だ。重いテーマのため、一人静かに観るのが良いと思われる。

2008年5月5日 / から投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける 悲しい
  • 鑑賞方法:-
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映画であることを放棄した映画 ネタバレ

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  ピカソのゲルニカで幕を開ける。
  「映画」はまだ始まらない、戦闘と無差別爆撃という犯罪との違いを解説する。
  そのこと自体は必ずしも苦痛にはならなかっただろうと思う。だがナレーションに竹野内豊を起用したことがすべてをぶち壊しにした。
  竹野内豊はきらいではない。役柄にもよるが好感を持つほうかもしれない。
  だがあのようなナレーションをやるだけの能力は無い。これは彼の問題というよりも、そんな無理をさせた製作サイドの問題であろう。

  このオープニングは実に重要だ。
  本編に入る前にナレーションと実写とで背景説明を行なう、この手法自体は珍しくもなんともないのだが、おそらくは十分以上に及ぶその長さ。オープニングで語られるその内容もさることながら、この長さがすでにメッセージを有している。
  そのメッセージを伝えられるナレーションであれば、だが。
  べつに名優を起用せよとは言わない。いや、かえってごく普通のアナウンサーのほうが「声の匿名性」があってよいだろう。とにかくあの長さを、その内容に集中できるよう朗読してくれればよい。

  映画の舞台はそのほとんどが法廷であり、ごくわずかに獄中での主人公岡田中将の生活が描かれる。カメラは常に人物から距離を置き、決してその表情を大きく映し出すようなことはしない。

  だが時折、なにを血迷ったのか「浪花節」のようなシーンが挿入されてしまうのだ。

  最悪であったのが囚人たちの入浴シーン。ひとりが歌い始めた「ふるさと」を、やがてみなが口ずさみ合唱となる・・・・ まさかそんな陳腐な展開にはなるまいと思い続けて観ているだけに、それが現実となるのは悪夢の如し。
  悪いことにカメラはやはり人物に寄ることはしないので、感情移入の余地もなければ、かといって完全に醒めた客観的な出来事として捉えているわけでもない、なんとも中途半端な気持ちで眺めているという居心地の悪さ。
  いや、その居心地の悪さが狙いであればよいのだが、どうやら描かれているのは人物の心情らしいので困ってしまう。

  そう、法廷劇としては緊迫感があり投げかけられる疑問はしっかりと受け止めねばと思うのだが、時折挟み込まれるこうした心象風景がまるでちぐはぐで、映画の流れを乱し観る者の思考を分断し、何を訴えようとしているのかがわからなくなってしまう。
  それが作り手の悩みを反映したものならば良かろう。だがどうもそうでは無いように思う。

  ナレーションへの竹野内豊の起用、そもそもこれがこの映画全体を象徴しているように感じてしまう。
  監督の制御下にはない力が働いていたのではないか。
  とってつけたような「浪花節」シーンを入れなければならない、そうでなければ納得しないような外力が存在したのではないか。

  もちろんアチキの憶測、妄想の域を出ないが、しかしそうとでも思わない限りこの空中分解したような映画を理解することは出来ない。

  伝えるべき内容よりも、その手段たる作品が悲劇となってしまったようだ。

べっち
べっちさん / 2008年3月27日 / から投稿
  • 評価: 1.0
  • 印象:  寝られる
  • 鑑賞方法:-
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倫理学的見地からも、戦争責任の見地からも考えさせられる映画

岡田中将は確かに正しい!!っていうのがまず第一の感想。
アメリカの検事が、まったく持っていやな奴な雰囲気満載なのですが、岡田中将はひるまずに言うことはちゃんと言うって感じで、男らしい。
日本男児とは、今でもこうあってほしいものです。
「法戦」と彼が呼んだとおり、法廷で真の戦争問題が暴かれていくのは感動を誘います。
アメリカ人の弁護士がいい味を出してるし、やはり主役の藤田まことがいいですね。
藤田まことというと、「はぐれ刑事純情派」の安浦警部のイメージが強かったんですが、映画でも貫禄ありです。
部下をかばってすべての責任を負おうとする岡田中将と、すべてを知って無言で見守る家族の心のつながりや未来に向けてのメッセージ性もよいなぁと思いました。
岡田中将はやれるだけのことをやって、最後に「本望である」と一言言いました。
私が大学でかじっている倫理学などと照らしても、戦争責任の問題は一言で結論を出すことのできない難しい問題です。
すでに戦争をするためのシステムが構築され、国を挙げて殺戮行為をするとき、誰にどこまでの責任が問えるのか。
「誰にも責任がないんだよ」とか安い答えを言ってはいけないと思う。
実際に殺戮行為が行われた以上、責任の所在はどこかにあるし、それが明瞭でなくても責任を負わなければいけない人が必ず出てくるのです。
この映画は、現代の若者である私たちにとってはなじみのない岡田資という人物の責任の取り方を提示することによって、より大きな問題をわれわれに投げかけてくる良作だと思います。
場面はずっと法廷でのやり取りが中心で、回想シーンもなく、カメラワークも地味なので、すぐに寝てしまう人にはお奨めできませんが、問題意識を持ってしっかりと話を追っていける方にはお奨めです。
カメラワークの地味さや単調さは、言葉で伝わってくることの重要性を際立たせるためだったのではないかなと思いました。
ちなみに、うちの彼は隣で大号泣してましたよ。
映画館中に、すすり泣く声がいくつも。
かなり年齢層の高い雰囲気だったので、皆さん当時のことを思い出されていたのでしょうか・・・。

まゆまゆ
まゆまゆさん / 2008年3月25日 / から投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける 知的
  • 鑑賞方法:-
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よい映画

こういう映画はどちらかよりで描かれることが多いけど、この映画はそのようなことがなく、アメリカでも上映できそうな感じ。
小中学生にも見てもらいたいみたいだが、内容的にもう少し上の年代ではないと理解できないかも。

アダハテキ
アダハテキさん / 2008年3月23日 / から投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  難しい
  • 鑑賞方法:-
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内容が秀逸 ネタバレ

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ほとんどが裁判所のシーンで構成されているが、それのみで1本作ったというのがまずすごいところ。
あとは藤田まことの演技力、人を引き込む力が素晴らしい。
これにより裁判官、弁護側、連合軍側、被告の気持ちの移り変わりがよく分かる。
たしかに前半は眠くなるかもしれないが、後半からは涙なくして見ることは出来ない。全体としては秀逸と言えると思う。

らりっくま
らりっくまさん / 2008年3月23日 / から投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける 難しい
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うーん、イマイチ ネタバレ

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ちょっと期待をして観にいきましたが、期待はずれでがっかりしました。後半は多少よくなりましたが、前半の裁判のやりとりが単調で私の前の席の人はいびきをかいて寝ていました。もうちょっとなんとかならなかったんですかねー。

ハルマ
ハルマさん / 2008年3月23日 / から投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  泣ける
  • 鑑賞方法:-
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良い映画ではあると思うけど、、、、う〜ん、、、

戦争裁判というとアメリカ側が一方的に裁く不当裁判というイメージがありましたが、そうではなかったというのが、意外な点でした。
38名もの同胞のアメリカ人兵士が正式な手続きを得ずに処刑されたというのに、この裁判に関わったアメリカ人関係者は、本当にこんなに心優しかったのでしょうか、、、?
確かに殺されたアメリカ人兵士達の行った無差別爆撃は許されない行為であったが、彼らも命令に従って行動しただけであった筈である。
しかも銃殺ではなく、首を斬殺するという完全に復讐を目的とした処刑であったのだ。
自分が空爆された日本人なら、間違いなく捕まえたアメリカ兵に復讐するだろう。
しかし、捕まったアメリカ兵だったとしたら、、、またその家族だったとしたら、、、
もし今、イラクでアメリカ兵がこのような目にあったとしたら、処刑に立ち会った者達は、どうなるのであろうか、、、、?
ああっ、本当に戦争は嫌ですねぇ、、、
最近の沖縄での事件も悲しい出来事ですが、こんな事件が起こると「アメリカ軍なんて要らない!」と思ってしまいます。
でも、本当にアメリカ軍が居なくなったら、日本は韓国のように徴兵制で国を守らなければなりません、、、、防衛費にも今以上に税金を投入しなくてはいけません、、、正直これ以上税金も払いたくないし、息子が徴兵されるなんて絶対に嫌だし、、、
結局、日本は都合よく金でアメリカ軍というボディガードを雇っている訳で、更にそれによる犠牲を沖縄に押し付けている訳で、、、ふぅ、、、、(>▽<)
でもアメリカだって、戦略基地として日本(特に沖縄)は必要なのですから、何も言いなりに成る事はないのです。
主張すべき事は、しっかりと主張しなくては、いけません!
そう、この元東海軍司令官・岡田資中将のように!!
今の日本に必要なのは、彼のように命を懸けて信念を貫き通せる政治家ですねw( ̄O ̄)w
いや、政治家よりも問題は役人だよなぁ、、、
なんだか映画の話ではなくなってしまった、、、、間違っても私は右翼じゃないよ(≧◯≦)ゞ

藤田まことの演技も含め、重厚でしっかりとした映画でした。
日本アカデミー賞の作品賞と主演男優賞ノミネートは確実でしょう。
でも、お金を払って映画館に観に行こうとは思わないだろうなぁ、、、DVD を借りようとも思わないし、、、果たしてテレビでも観るかどうか、、、
良い映画ではあると思うけど、、、、う〜ん、、、

フリーダ
フリーダさん / 2008年3月19日 / から投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
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途中で睡魔が・・

戦犯映画で、部下をかばったいい上司なのでしょうが、
殆どが裁判シーンです。
このシーンがあまりメリハリがなく、ウトウト睡魔が・・・
題材は違いますが、同じ裁判ものとしては「それでも僕はやっていない」みたいにメリハリがあったら面白かったのに・・と思います。

ユッキー
ユッキーさん / 2008年3月16日 / から投稿
  • 評価: 1.0
  • 印象:  悲しい 寝られる
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マックィーンの遺言は笑顔。 ネタバレ

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最近の法廷ドラマで代表的なものといえば、邦画では
「それでもボクはやってない」が思い浮かぶんだけど、
私はあの作品が大好きだ。
ダラダラと続く法廷シーンが主人公の苛立ちと重なり、
イライラエンターテインメントの真髄を見せてくれる(爆)
そして同時に疑われたら最後。の恐ろしさがジワジワと
胸に迫り、女性の私ですらたまったもんじゃなかったxx
ああいう視点で描かれる法廷劇は初めてだったうえ、
あれが通常に下される審判なんだという矛盾を学んだ。

今作は、それとまったく対極にあるような描き方をする。
岡田中将が強く訴えるものをこちら側に強くは訴えない。
藤田まこと演ずる岡田中将の誇り高き生涯を描く作品、
であるからして地味なのは仕方ないとしても、かといって
彼のことをことさら賛美するような描き方もしていない。
ドキュメンタリーほど淡々としていないが感情的でもない。
あ、ナレーションだけは感情的。
抑揚がない、といったらいいのかな…。法廷劇というより、
彼の気高い精神を高々と(そして延々と)語る作品というか。
だったら法廷劇でなく、日常を謳っても良かったのでは。

米国に対する恨み辛みが要所に出てはくるものの、それは
岡田中将の口からは皆無、彼はただひたすら、同じ口調で
同じ回答を繰り返すのみ。「報復」ではなく「処罰」だと。
そして全責任は司令官である自分にあるのだということを。
あまりに理路整然として捉えどころに困る作品なんだけど、
監督が小泉堯史ということで、これで完成となったのかな。

私は藤田まことの偉大な「説教」の元、岡田中将の人間性を
もっともっと観たかったし、画面でも映し出して欲しかった。
当時の日本にこんな毅然とした品格を持つ軍人がいたこと。
戦場での彼、家庭人の彼、周囲に対する配慮は刑務所の
やりとりで分かるけれど、あれで彼のすべてが描けているか。
藤田はさすがの演技力で彼に成り変わっているけれど、
彼を取り巻く世界観が静かすぎ、整い過ぎている気がした。

話は変わるけど、検事役で故・S・マックィーンの息子、
F・マックィーンが熱演している。一応敵役なんだけど…
劇中で彼がチラリと見せる笑顔が、父親とソックリ!で
私はそこに感動してしまった。。
私には彼が、大好きなマックィーンの遺言のようだった。

(戦争における傷み・憎しみ・哀しみは常に平等だと思う私。)

ハチコ
ハチコさん / 2008年3月12日 / から投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  悲しい 知的
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美しいとは

見る人によって評価が変わる映画である、と思う。
主人公の岡田中将の言動は、太平洋戦争と東京裁判について、ある程度の知識がないと屁理屈をこねているようにも見えるかもしれない。

しかし、裁判を「法戦」と呼び、自らの命を顧みず、誰も言及しようとしない戦争の矛盾を突く姿は見る者の心を打つのではないか。

裁判を通じて、岡田中将は関係した人間を高いレベルに昇華していく。

作品中での岡田中将の発言はすべてがそのままだという。
判決が言い渡された後の
「本望なり」
と言う言葉が印象に残った。

ymd
ymdさん / 2008年3月12日 / から投稿
  • 評価: 4.5
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「品格」を問われる今だからこそ。

第二次世界大戦後、撃墜された米軍爆撃機の搭乗員の処刑の罪を問われ、BC級戦犯容疑で起訴された東海軍司令官岡田資中将の法廷闘争の実話を描いた映画です。岡田中将は、この法廷闘争を自ら「法戦」と名づけて戦いました。

この映画まで、岡田資中将の事は全く知りませんでした。非常に興味深いのは、岡田中将は、数多くの日本の戦犯裁判において、米軍による都市爆撃を国際戦時法規で違法とされている無差別爆撃であると立証したほぼ唯一存在であるという事。このことは、岡田中将を裁く法廷を指揮したラップ裁判委員長が、公正に裁判を指揮したと言うこともあるかもしれませんが、岡田中将の「全ての責任は、自分にある」と言う「法戦」を戦う姿勢も影響しているのかもしれません。

実話、しかも裁判を描いた映画なので、場面がほとんど法廷で代わり映えせず、始めのうちはちょっと退屈な印象を与えますが、物語が進み、岡田中将の成し遂げようとした事が明らかになるにつれ、ちょっとした感動を覚えるとともに、物語に引き込まれていました。終わってみれば、「え、もう終わり」と言うくらい、時間が短く感じました。

大岡昇平の「ながい旅」が原作なのですが、驚くほど原作に従っています。原作本に出てきたセリフがそのまま、映画中で語られるほど。これには、ちょっとビックリ。また、最後の、岡田中将への判決言い渡しの場面では、MPではなく、第一騎兵師団の部隊記章を付けた兵士が付き添うんですが、これって、正しいのでしょうか?(後日追記:法務将校の人手不足のため、兵科の将校・下士官も裁判に借り出されたことはある模様。ただし、映画のように法廷警備まで実施したかは不明)

竹野内豊がナレーションを務めています。ただ、ちょっとどうかなぁと言う感じです。何故だか、時々、涙で声を詰まらしたような感じに聞こえ(そんなことは、無いはずですが)、違和感を覚えました。

いまこの時期に、何故この映画なのか?と思いましたが、「品格」を問われることの多い今だからこそ、この映画なのかもしれません。奇しくも、イージス護衛艦「あたご」と漁船「清徳丸」衝突し沈没した事故がありましたが、これこそ、その指揮官の品格を問われる出来事。防衛省・自衛隊の幹部に、ぜひ見てもらいたい映画です。

内容が内容だけに、お年寄りが多かったですね。

勝手な評論家
勝手な評論家さん / 2008年3月2日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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映画 「明日への遺言」 を観ました。 ネタバレ

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第二次世界大戦終了後、B級戦犯裁判をたった一人で
戦い抜いた岡田資中将の誇り高き生涯を描く感動作。

敗戦直後の混乱の中で自身の責任と信念を貫き通した
岡田中将を、ベテラン藤田まことが熱演する。

小泉堯史監督作品らしく、真摯で重厚な見応えのある
映画でした。

とにかく藤田まことさん演じる岡田資中将の存在感が
圧倒的でした。

ほぼ全編が、岡田資中将のB級戦犯裁判の法廷劇でしたが
無差別爆撃の責任を問うなど、その内容も興味深く、
検事、弁護人、裁判官、そして被告の岡田中将の演技が見事で、
グイグイと引き込まれるのを感じました。

岡田資という人のことは、多少は知っていましたが、
まさに高潔にして、その信念に一点の曇りもない軍人ぶりに
昨今の”品格”、”誇り”が取りざたされる、現代の日本人に
響くものがあることでしょう。

ですが、私は観終わって少々居心地の悪さを感じました。

それは、あまりに岡田資を立派に描き過ぎていて、かつてこれほど
誇り高き日本人がいた、ということに印象が尽きてしまうこと。

房の中においても正座を崩さず、極刑の判決を受けた後ですら
平静を保ち、若い兵士たちを励まし続ける岡田。

一人きりになった時ぐらいは、もう少し苦悩する人間臭い姿を
見せても良かったのではないでしょうか。

日本人の私がこう感じたぐらいですから、欧米の方々は
この岡田の姿にどう思うのか、非常に興味のあるところです。

冒頭に出てきた、戦争の悲惨なニュース映像こそを
しっかりと目に焼き付けておきましょう。

Mr.G
Mr.Gさん / 2008年2月15日 / から投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  知的 難しい
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