掲載作品数22835件
シッコ
日本については全く触れていないけれど、
自分が住む国の保険/福祉について真剣に考えるきっかけになります。
利権が及ぼし得る国民生活への悪影響の例でもあるでしょう。
ただし制度がどうであれ、医療福祉はやさしさ、思いやりの上にしか成り立たないと信じたいです。
これはボーリング・フォー・コロンバインや華氏911のマイケル・ムーアの新作ドキュメンタリーです。前作、華氏911がちょっと作りすぎ?という感じがしたのですが、今回のSickoはその辺抑え気味(それでも終盤のキューバに渡るところは強引ですが。)でよくできていました。
感想は、「この国(アメリカ)の医療制度は終わってるわ。」です。もちろん、自分が手術受けたときにうすうす感じましたが、これが日本の目指す医療制度だとしたら、大きな間違いです。日本に居たとき、たまに「アメリカみたいに金あるやつだけが手術受けられるような仕組みにすればいいんだよ」とほざいている医者がいましたが、たぶん、勘違いしています。この映画を見ると考え変わるかもしれません。治療行う前に患者の入っている保険と相談して治療方針決めるんです。やりたい医療できますか?
映画には出てきませんが、WHO調べで日本の医療費は世界最低レベルらしいです。これは、医療水準が低いという意味ではなく、医療行為の料金が安いために医療従事者の人件費にしわよせがいっていることです。まあ、それはさておき、日本は皆保険制度を手放してはいけません。なんとしてでも死守するべきです。映画にも出てきますが、カナダの保険制度は目指すに値するのではないでしょうか?カナダの友人も、医療は全て無料で受けられるといっていました。素晴らしいっす。ちょっと熱くなっちゃいましたが、おすすめです。是非、見てください。
ただ、一つだけ。マイケル・ムーアは100%真実を伝えてはいません。皆保険制度の良い面を強調しています。その証拠に日本の話は一つも出てきません。日本は医師や看護師の「奉仕」で成り立っています。彼らの報酬は欧米の3分の1から4分の1です。ヒラリー・クリントンが日本の医療従事者のことを聖人と言ったのは、皆保険制度で付きまとう医療費削減を医療従事者が一手に引き受けている故だということは無視できない、と個人的には思います。
一級品の左翼エンターティメントなドキュメンタリー映画。
たしかに面白かったです。
そして、とても勉強になりました。なにが勉強になったかというと、各国の保健制度の有様がわかったからです。いろいろ考えるきっかにもなりました。
しかし、他のマイケル・ムーアの作品同様、この作品もあくまで理想主義者の立場からの作品です。理想人が重箱を突っつくように、アメリカの保険制度の悪を、おもしろおかしく浮き彫りにしていく。しかし、そこで描かれている現実はあくまで表面的なものを都合よくピックアップしているだけなんですよ。裏を返せば、あまりにも浅薄に人が食いつきそうな側面だけ描いてるだけなのです。
ある種の宗教的な映画といっても過言ではありません。
慈愛の押し売りしているような映画です。
久しぶりに家族3人で見た映画だったのですが、何で俺はアメリカに住んでいるのか?家族3人で、イギリスか、フランスか、せめてキューバにでも移住したいと真剣に思わせるMichael Moore。君は天才だ!
- PR -
映画レビュー ユーザが投稿した映画作品に対する評価、印象、コメントがご覧になれます。お気に入りの映画があれば是非書き込んでみてください。