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残忍な殺人鬼・ゾディアックは気まぐれに殺人を犯し、電話や犯行声明文を新聞社に送り付けてくる。対策本部が警察に置かれ、新聞記者も奔走するが一向に手がかりがつかめない。グレイスミスはゾディアックが特殊な暗号文字を使っていることから図書館の目録を元に犯人を捜し出す。捜査にのめりこんでいくグレイスミスに家族との軋轢が生じる。長年にわたる捜査に、刑事と記者は疲れ果て、人生を潰していく。
1968年12月20日、サンフランシスコで2人の10代の若者、一人は女性で死亡、一人は男性で重傷で発見される。1969年7月5日、男がヴァレホ警察に電話をして2件の殺人を報せ、それ以前の殺人も自分のものだと言った。1974年、サンフランシスコ警察へすでに37人を殺害したこと、新聞でもっと大きく取り扱わないと「何かすさまじいこと」をやるとあった2通の最後のゾディアックの手紙が受け取られた。
ゾディアック(Zodiac)は、アメリカの連続殺人者。1968年から1974年のサンフランシスコで警察が確認できた被害者5名を殺害。現在も犯人不明のまま、事件は解決されていない。1990年代には、ニューヨークでこの事件を模倣した連続殺人が発生した。以後ゾディアックは連続殺人の代名詞にもなる。
これだけ大胆で残忍な殺人を犯していたゾディアックは結局捕まるどころかなんの痕跡も残さず逃げおおせています。実のところ、何人殺害したかすらもわかっていない。なんの権限も持たないグレイスミスが特にもならない調査をひとりこつこつと続けて行きます。事件から少し離れて客観視できる立場がかえってよかったのかもしれません。ゾディアックの犯した殺人事件より、彼に人生を潰された人間像に重きを置いて描く社会派ドラマです。

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「セブン」「ファイトクラブ」でハリウッドに衝撃を与え、一躍、人気監督となったデビッド・フィンチャー監督の最新作。前作「パニック・ルーム」の体たらくぶり(ソウル・バスのタイトルバックとカメラワークを除く)で、「この人どうしちゃったんだろう?」と、映画ファンをおそらく心配させた彼だけど、本作で見事に大復活。まさにデビッド・フィンチャーの帰還だ!
映画全編にみなぎる緊張感もさることながら、主演のジェイク・ギレンホールを筆頭に、マーク・ラファロ、ロバート・ダウニー・Jr.、クロエ・セヴィニーら役者陣のヒリヒリと心に迫る熱演を引き出した演出手腕も素晴らしい。映像のテクニックの評価が先行していた感のある監督だったが、本作でその演出手腕の高さが改めて証明されたのではないだろうか。次の1本が楽しみだ。

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フィンチャー、期待を裏切りませんでした!2時間40分と長いのが難点ですが、物凄い緊張感で正直、見終わった後はぐったりでした。(会話が多くて英語にも集中しなくてはフォローできないっていうのもありましたが。)
面白かった~。とりあえず2007年の映画の中では5本の指に入ること間違いなし。長かったのが減点ですが、時系列で実際の事件を追っていってはしょりなしなので仕方がないか?
それにしても、フィンチャー節は健在で、セブンより劣っても、パニックルームよりはいけてます。出てくる俳優も、みなさん魅力的で・・・。ジェイク・ギレンホールは当たり前ですが、相手の刑事役の人(Mark Ruffalo)、当たりです。胸毛もっさりなのに優しい声で、刑事だ!って感じがしないあたりがよかったです。ERのグリーン先生(Anthony Edwards)が出ていました。づらだったので、最初気づきませんでした!イメチェン?? 最近乗りに乗っているロバート・ダウニー・Jrもオスカー・ノミネートまではいけなかったものの飄々とした演技は健在。
スリラー好きの方、フィンチャーファンにはおすすめです!

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仕事つかれで横になりながら見てたのに、途中から体を起こし、画面に釘付け状態でした。
実話ベースで最後を知ってるのに、息をつかせぬサスペンス。デビッド・フィンチャー監督ってたぶん完ぺき主義者なのでしょうが、この作品は、題材に対しての敬意が見て取れ、それまでの作品と違いゆったりも観れます。
緊迫したストーリーに緩和剤を与えたのは、文句なしに主役を演じたジェイク・ギレンホール。すっとぼけた顔しながら、まったく冴えないオタクの役柄をコミカルに演じてます。終盤の活躍はドタバタ喜劇を見てるみたいでした。
そして、この事件にかかわった刑事やジャーナリストの苦悩や葛藤は、まさしくどこの世界でもあることではないでしょうか。仕事に対する忠誠心と情熱をもった人間はかっこいいですね。

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『セブン』はややコケ脅しなところがあり、『ゲーム』は神経症で自己模倣のきらいがあった。傑作『ファイト・クラブ』以降はエンタメに徹した『パニック・ルーム』でソツのないところを見せ、本作ではここまで精錬と熟成をしてるのか!と唸らされた。もっとヤンチャを、もっと神経症に、もっとコケ脅しを、と思うような内容だがフィンチャーの物腰は冷静であり、そんな誘惑に乗らない。そんな語り口がインパクトを削いでいる感もあるが、きっと見れば見るほど面白くなっていくだろう。
ダウニーJr.やラファロの良さは言うまでもないが、何よりJ.C.リンチ、イライアス・コーティアスといった端役にまでが完璧な演技を見せているのが凄い。もっと無名の役者たち(被害者たち)もやはり凄い。フィンチャーの演出の賜物だろう。編集術と撮影も第一級。殺人捜査=迷宮というものを思い知らせてくれる脚本にも感服です。

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