ケイゾク/映画
3月4日より、ニュー東宝シネマほか全国東宝洋画系にてロードショー
弐係最後の難事件。柴田と真山の選んだ決着とは?

ドラマスタート直後の「ケイゾク」は面 白かった。警視庁のエリート集団もお手上げだった時効直前の難事件を、東大卒の新米刑事・柴田が「あのー、私、犯人分かっちゃったんですけど」と数式を解くがごとく、意図も簡単に解明してしまう痛快さ。その柴田と一癖ある先輩刑事・真山という凸 凹コンビのボケとツッコミ。まぁ、事件のトリックは「金田一少年の事件簿」並の低レベルというか、「んな、アホな」とツッコミたくなる強引さだが、それをも許せてしまう魅力的な要素が多数あるドラマであった。ところが、柴田と真山をしつこく付け狙う朝倉というサイコキラーをフィーチャーし始めた頃から、ドラマは迷走をはじめる。それはスペシャル・ドラマで加速し、そして今回の映画化のストーリーといったらもう! ワケ分からん。
どうもこの「面白いと思う奴だけ見ればいいじゃん」と作り手側が観客を選ぶという作品作りは、堤監督と植田博樹プロデューサーが意図してやっていることらしい。「ドラマを見た奴だけ分かる」という伏線のオンパレード。それでいいのか。物語のアイデアもキャストもいいだけに、わざとオタク色の強い方向へ持っていくなんて、あーもったいない。
(中山治美)

迷宮入り事件の継続捜査が専門の警視庁捜査一課弐係に柴田純が係長となって戻ってきた。就任早々、時効寸前の事件の相談者、磯山章子がやってきた。85年3月24日未明、厄神島に向かう第七竜神丸が沈没し乗客9人のうち2人が亡くなったこの事件、同乗者による殺人の疑いもあったが証拠不十分で迷宮入り。章子は生存者のうちの一人、磯山早苗の娘だった。章子は母に届いた厄神島からの招待状を手にしていた。送り主は、事件で亡くなった霧島夫妻の娘・霧島七海だった。
監督:堤幸彦
出演:中谷美紀、渡部篤郎、鈴木沙理奈、小雪、竜雷太
1999年日本映画/1時間59分
配給:東宝
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