アンナと王様 : 新作映画評論

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アンナと王様

劇場公開日 2007年5月24日
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アンナと王様 5月24日よりロードショー

アンナと王様

2月5日より、日劇ほか全国東宝洋画系にてロードショー

美しい自然と今日的な国際感覚で蘇る「王様と私」

画像(C) 1999 TWENTIETH CENTURY FOX

意地っ張りな姿勢に、一目置かずにいられない。「王様と私」といえば「シャル・ウィ・ダンス?」なのに、ここにはあの名曲がまったく登場しないのだ。つまりストレート・プレイでのリメイクは、基本ラインは同じでも別 ものなの。なるほど、スタジオ撮影だっ た前作とは一転、マレーシア・ロケでふんだんに取り入れた美しい自然には心が洗われるし、アクション仕立てのクライマックスも意外でエキサイティング。

が、そこはやはりオスカー女優ジョディの主演作である。前作より格段、登場人物の心の揺れ動きが豊かになっているのが最大の魅力。フェロモン不足でラブストーリーには苦しいはずのジョディも、生真面 目な家庭教師ならお似合いだし、爽やかに貫録たっぷりの国王にユンファも適材。彼らが人間として認めあううちに生まれる恋心がなかなかオトナでよろしいのだが、そのぶん、国王の恋をこんなに前面 に押しだしてタイ政府の怒りを買わないか心配になるのも事実。でも、これって、大きなお世話? あちこちに90年代的国際感覚で修正を加えても、原作が書かれたのが19世紀である以上、まだまだ欧米優位 の価値観は随所に見え隠れするのだから。それが気になるかどうかが、このロマンスに酔えるかどうかの分かれ目、ですね。

(杉谷伸子)

画像

(C) 1999 TWENTIETH CENTURY FOX

1862年。未亡人のアンナは、10歳の息子をつれてシャム(現在のタイ)へやってきた。モンクット王に依頼され、王子たちに世界への視野を広める教育を施すためだ。シャムや王室について知識のないままやってきたアンナは、王を神のように崇めひれ伏す謁見の儀を拒否するが、王は「無礼だが勇気がある」と心にとめる。そしてアンナは、自国イギリスとあまりに違う環境のギャップに戸惑いながらも新しい生活を始める。

原題:Anna and the King

監督:アンディ・テナント

出演:ジョディ・フォスター、チョウ・ユンファ、バイ・リン

字幕:戸田奈津子

1999年アメリカ映画/2時間27分

配給:20世紀フォックス映画

オフィシャルサイト

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