遠い空の向こうに : 新作映画評論

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遠い空の向こうに

劇場公開日 2007年5月24日
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遠い空の向こうに 5月24日よりロードショー

遠い空の向こうに

2月中旬、シャンテ・シネほかにてロードショー

宇宙に夢を抱いた少年たちの感動の実話

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「珠玉 作」という言葉があるが、「遠い空の向こうに」は掛け値なしでこの言葉に当てはまる、希有な作品だ。

50年代のさびれた炭坑町で、少年ホーマーは、見上げた空に希望を見いだす。仲間と協力し合い、大人たちに助けられ、困難を乗り越えようとする。テー マは「夢」。夢を持つこと、人間が互いに支え合い、理解し合うことの素晴らしさ。これらひとつひとつのモチーフを、じっくり、自然に、ストレートに胸に響かせるのである。特にホーマーと典型的な昔気質の炭坑夫である父親の、複雑な心理、葛藤を、手堅くも繊細に綴っているのがいい。ホーマーの触れる人々の優しさやラストのクライマックスで胸がいっぱいになるのは、こうした描写 が生きているからこそ。

原作はホーマー・ヒッカムによる自伝「ロケット・ボーイズ」。監督は、「ロケッティア」などで飛ぶことへの憧れにこだわってきたジョー・ジョンストン。底の薄いコミック映画の監督だと思っていたら、大化けである。彼の原作への共感が、観客の共感を呼ぶ叙情作を生み出した。原作と監督にとっても幸せな出会いだが、観客にとっても「出会ってよかった」と思えること請け合いだ。

(若林ゆり)

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米ソ冷戦時代のアメリカ、コールウッド。ここに生まれた男は誰もが将来炭坑夫になると約束されたこの町で、高校生ホーマーは自分の将来に不安を感じていた。そんな1957年10月4日。ホーマーは星空を美しい軌跡を描いて飛んでいくソ連の人工衛星スプートニクを見る。宇宙の夢に魅せられたホーマーは悪友たちと「ロケット・ボーイズ」を結成、ロケット製作に夢中になるが、父はそんなホーマーを理解できず、二人は衝突する。

原題:October Sky

監督:ジョー・ジョンストン

出演:ジェイク・ギレンホール、クリス・クーパー、クリス・オーウェン

字幕:戸田奈津子

1999年アメリカ映画/1時間48分

配給:UIP

オフィシャルサイト(英語)

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