理想の結婚
2月19日より、Bunkamuraル・シネマほかにてロードショー
軽妙洒脱な恋愛劇に
「理想の相手」の見つけ方を学べ!

職業の選択枝が増え、女ひとりの細腕でもなんとか生活していける昨今、「理想の相手」に巡り会うのは至難の技。まぁ、結婚なんてものは、当の男女が妥協点を見出すことなのだろうが、男女の思惑や計算が複雑に絡み合う「理想の結婚」を見ていると、その難しさがしのばれる。
物語の軸となるのは、19世紀末の英国社交界で<理想の夫婦>と称される男女。ある事件を契機に危機を迎えた夫婦が結婚の真実に気づくまでが軽妙に描かれるのだが、この夫婦、いやに他人行儀。相手を理想化し過ぎて、互いの欠点をひた隠そうとするのだ 。それ故にコジれた夫婦仲をなんとか取り持とうと登場するのが「結婚に不向き」と自称するプレイボーイというのが皮肉っぽくてニヤリとさせられる。
原作者は、耽美主義者として有名なオスカー・ワイルド。人間の本質を見抜く洞察力にも恵まれた彼は、この戯曲で当時の上流階級の人々を鋭く風刺している。互いを取り繕った男女や表向きばかりを気にする貴族たちをモデルに人間の本質とは何たるかを説いているのだ。
な~んて小難しいことを並べ立ててはみたが、得られた教訓はひとつ! 「理想の相手」を見つけるには互いに腹を割るべし、なのである。
(山縣みどり)

1895年のロンドン、華やかな上流社会。独身生活を謳歌するアーサー卿は、親友の妹との結婚に踏み切れない優柔不断男。ある日、かつてのアーサーの婚約者で今はウィ-ン社交界の華となったチーヴリー夫人がロンドンに戻ってくる。アーサーの友人、ロバート夫妻が催すパーティで夫人は意味深にロバートに接近。それはロバートの過去の秘密をネタに彼を脅迫し、自分が投資している計画を議会で後押しさせるためだった。
原題:Oscar Wilde's An Ideal Husband
監督・脚本:オリバー・パーカー
出演:ケイト・ブランシェット、ルパート・エベレット、ミニー・ドライバー
字幕:関美冬
1999年イギリス映画/1時間40分
配給:クレストインターナショナル
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