リュシアン 赤い小人 : 新作映画評論

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映画

リュシアン 赤い小人

劇場公開日 2007年5月24日
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リュシアン 赤い小人 5月24日よりロードショー

リュシアン 赤い小人

8月下旬、シネ・ラ・セットほかにてロードショー

ビザールな“愛”のお伽話

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ハンディキャップ、難病ものはややもすると紋切り型におさまりがちである。ハンディキャップを背負い、世間の目に苦しめられながらも清く正しく強く生きてゆく主人公。これまでそんな物語を何度聞かされたことだろうか。だが、現実はそんな甘っちょろいものではあるまい。社会に迫害されれば恨み、差別 されれば復讐を誓うのが人の道というものだ。「赤い小人」がそうするように。

赤い小人は小人だが、泣きごとばかり言っている社会の犠牲者かと思うとおおまちがい、やりたい放題暴れまわり、ギラギラ燃える欲望のままに生きる野生派小人なのである。最初のうちこそおとなしく代筆屋なんぞをやっているが、クレームをつけてきた相手が熟れた未亡人とみるやすかさず押し倒し、女から振られそうになるや絞め殺して逃亡。むしゃくしゃすればバーで自分の倍もある男を殴り倒し、やがてサーカスに入れば大男を殴る蹴るだけの芸で笑いをとる凶悪キラー・クラウンとなる。誰にも文句を言わせない俺様人生。甘っちょろい同情や安っぽいヒューマニズムを突き抜けたところに立っているどてらい男が「赤い小人」なのである。

(柳下毅一郎)

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法律事務所で働く小人リュシアン。愛など無縁の人生を送ってきた彼は、離婚訴訟が専門で、他人の仲を裂くことに情熱を燃やしていた。しかしある日、依頼人である伯爵夫人の家に呼ばれた彼は、夫人が自分を誘惑していることに気付き、その日初めて愛を知る。彼女の愛人となったリュシアンの生活は派手になり、態度も横柄になって事務所から解雇される。やがて夫人は夫と寄りを戻し、リュシアンとの関係は破局を迎える。

原題:Le Nain Rouge

監督・脚本:イヴァン・ル・モワーヌ

出演:ジャン=イブ・チュアル、アニタ・エクバーグ、ディナ・ゴージ

字幕:寺尾二郎

1998年ベルギー・フランス合作/1時間42分

配給:ケイブルホーグ

オフィシャルサイト

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