主人公は僕だった : 新作映画評論

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主人公は僕だった

劇場公開日 2007年5月19日
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主人公は僕だった 5月19日よりみゆき座ほかにてロードショー

B・キートンやP・セラーズのようなウィル・フェレルの演技にうなる

画像1(C) 2006 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.

ある男の人生が、結末で必ず主人公を“殺してしまう”悲劇作家のイマジネーション、つまり執筆中の物語に左右されるというザック・ヘルムによるひねりの利いたプロットは、チャーリー・カウフマンの脚本や「トゥルーマン・ショー」のようで、まさに“小説よりも奇なり”な展開になる。危うく悲劇的結末になるところをハッピーエンドに変える、ロマンティックでマジカルな話術がおもしろい。

“神の声”として幻聴のように響くナレーションが、視覚的に展開される映像と“ミスマッチ”(嘘)を繰り返し、それが笑いのタネとなるのだ。マーク・フォースター監督らしい実にユニークで、知的なコメディだ。

国税庁の会計監査員であり、歯磨きの回数まで毎日決まっているようなパンクチュアルで電算機のような主人公の人生を好転させるのが、アナーキスト風に生きるクッキー屋のマギー・ギレンホールとの出会い、すなわち“異化作用”である点が秀逸なのだ。焼きたてのクッキーが主人公の“死の匂い”を払拭する。新たな冒険がハッピーエンドの引き金になるわけだ。バスター・キートンやピーター・セラーズのように無表情を押し通す仏頂面なウィル・フェレルの演技にうなった。

佐藤睦雄

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ABOUT THE MOVIE

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  • 主人公は僕だった
  • 「チョコレート」「ネバーランド」のマーク・フォースター監督が、新人脚本家ザック・ヘイムのオリジナル脚本を映画化。几帳面に毎日同じ生活を送る国税庁の会計監査官ハロルド(ウィル・フェレル)は、ある日、自分の人生がある小説家によって執筆されている物語だと知る。その小説家は、物語の結末で必ず主人公が死ぬ悲劇作家として知られているが……。共演はマギー・ギレンホール、ダスティン・ホフマン、エマ・トンプソンら。
  • 監督:
    マーク・フォースター
    脚本:
    ザック・ヘルム
    原作:
    Stranger Than Fiction
    撮影:
    ロベルト・シェイファー
    音楽:
    ブラッド・ダニエル、ブライアン・レイツェル
    出演:
    ウィル・フェレルマギー・ギレンホールダスティン・ホフマン、クィーン・ラティファ、エマ・トンプソン
    製作国:
    アメリカ映画
    上映時間:
    1時間52分
    配給:
    ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 5月19日よりみゆき座ほかにてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C)2006 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved

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