ディスタービア : 新作映画評論

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新作映画評論

ディスタービア ディスタービア 2007年11月10日より、有楽町スバル座ほかにてロードショー

「裏窓」の設定を借りてはいるが、新しいアイデアが生きている

画像1(C) 2007 Dream Works LLC and Cold Spring Pictures.
All rights reserved.

ヒッチコックの名作「裏窓」に設定を借りてはいるが、新しいアイデアが生きて、上出来のサスペンスになった。そのアイデアとは主人公ケールの足首につけられた監視用のセンサー。高校生の彼は教師を殴って3カ月の自宅謹慎を食らい、半径30メートルの外に出ると警察のアラームが鳴ってパトカーが駆けつける仕組みなのだ。血の気の多い高校生を家に閉じこめておくのにこれ以上のアイデアはないし、隣に可愛い娘が引っ越してきてつい覗き見するという流れも自然だ。しかも30メートルの境界線を挟んで、かなりスリルのあるバトルも展開。

後半、絶体絶命のピンチに追いつめられたケールが、パトカーに来てもらいたくて必死にその境界線を越えようとしたり、そんな時に限って、今回は見逃してやろうという警官の温情が仇になったり、なかなかハラハラさせられる。「裏窓」では、カメラがジェームズ・スチュアートの部屋から一歩も外に出ないのだが、ヒッチおじさんの名人技に対抗しようとなんて野心を捨てて、仲良くなった隣家の娘や同級の親友を動かすことで、素直にカメラの行動範囲を広げた演出も感じが良い。そもそもケールが暴力沙汰を起こしたのは父親を交通事故で失ったトラウマからだが、事件を解決して足のセンサーがはずされた時、そのトラウマからも立ち直るという自己再生を織り込んだことで、映画の土台がしっかりした。

森山京子

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ABOUT THE MOVIE

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  • ディスタービア
  • 「トランスフォーマー」のシャイア・ラブーフ主演によるサスペンス・スリラー。父親を自動車事故で亡くした青年ケールは、自暴自棄になって学校で教師を暴行し、3カ月の自宅軟禁処分を受ける。暇を持て余した彼は、友人たちと共にゲーム感覚で近所の覗き見をするように。そんなある日、ケールは血まみれのゴミ袋を引きずる人影を目撃する。時を同じくして、世間では赤毛の女性ばかりが行方不明になる事件が続発しており……。
  • 原題:
    Disturbia
    監督:
    D・J・カルーソー
    脚本:
    クリストファー・ランドン、カール・エルスワース
    製作総指揮:
    アイバン・ライトマン、トム・ポロック
    製作:
    ジョー・メジャック、E・ベネット・ウォルシュ、ジャッキー・マーカス
    撮影:
    ロジェ・ストファーズ
    音楽:
    ジェフ・ザネリ
    出演:
    シャイア・ラブーフ、サラ・ローマー、アーロン・ヨー、デビッド・モース、キャリー=アン・モス、マット・クレイブン
    2007年アメリカ映画/1時間44分
    配給:
    角川映画、角川エンタテインメント
  • 2007年11月10日より、有楽町スバル座ほかにてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C)2007 Dream Works LLC and Cold Spring Pictures. All rights reserved.

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