「因果応報。」タイタス みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)
因果応報。
原作がシェイクスピアなだけに、主人公が無間地獄まで果てしなく墜ちていく悲劇性が凄まじいの一言。
それは荘厳なギリシャ悲劇にも通じるものがある。
女流監督ならではの不健全な“美”に支配された残酷な世界。
武将タイタス・アンドロニカスが受ける究極の苦痛は、そばで見ているだけでも背筋が凍り付く。
止まらない殺戮の連鎖に、吐き気さえもよおしてしまう。それはエログロの祭典『カリギュラ』以来の衝撃かも。
好きか嫌いかの好みがハッキリと分かれる作品だが後口の悪さに太鼓判の1本!
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