単騎、千里を走る。 : 新作映画評論

現在の掲載作品数23629

単騎、千里を走る。

劇場公開日 2006年1月28日
RATE
NO RATE
単騎、千里を走る。のレビューを書く
見たい度
NO RATE
見たい度を投票
クリップ数
単騎、千里を走る。をクリップ
  • 単騎、千里を走る。の作品情報
  • 単騎、千里を走る。の注目特集
  • 単騎、千里を走る。の映画評論
  • 単騎、千里を走る。の予告動画
  • 単騎、千里を走る。のフォトギャラリー
  • 単騎、千里を走る。のDVD
  • 単騎、千里を走る。の映画レビュー
  • 単騎、千里を走る。のグッズ
  • 単騎、千里を走る。の知恵袋
  • 単騎、千里を走る。のつぶやき

単騎、千里を走る。 1月28日より日劇2ほか全国東宝系にてにてロードショー

高倉健は中国の大地にただ佇んでいるだけで絵になる

画像(C)2005 Elite Group(2004) Enterprises Inc.

健さん演じる寡黙な親父が、病床の息子に変わって中国に渡り息子のライフワークである仮面劇を撮りに行く。ハッキリ言えば、展開が読める話である。息子との確執、それがあっても尚、中国へ単身向かう過程は物足りなく、チャン・イーモウ作品の中でも脚本は大甘だ。それでも1時間48分の間、スクリーンに惹きつけられてしまう魅力的な要素が2つある。1つは、中国の大地にただ佇んでいるだけでバツグンに絵になる高倉健、そのものの存在。そしてもう1つは、超シンプルな話だからこそ際立つ、チャン監督の手腕だ。

アキ・カウリスマキ監督作のようなとぼけた笑いが好きな筆者にとって、チャン監督の笑いのセンスには唸らされることが多かった。本作品もしかり。特に健さんと、実は日本語があまり理解出来ていない中国人ガイドとの、噛み合ってないようでなぜか噛み合っている2人の掛け合いは絶妙だ。泣かせる話の合間にこうした細かなクスッと笑えるエピソードを散りばめながら、言葉も国境も越えて友情を育んでいく人々の心の機微を描いていく。

何より、日本人が抱く寡黙で硬派な健さんのイメージを生かしつつ、見知らぬ土地で積極的に人々と触れ合う健さんという今までにない表情を引き出している。最近の日本映画界ではそのビッグネームゆえ、どう扱ったらいいのか手をこまねいている感もあったが、本人にとっても観客にとっても、新たな高倉健と出会える作品に仕上がったと思う。

中山治美

ブックマーク: Yahoo!ブックマークに登録する はてなブックマークに追加する livedoorクリップに登録する Buzzurlにブックマークする newsingにピックアップする

ABOUT THE MOVIE

  • 単騎、千里を走る。 画像1
  • 単騎、千里を走る。
  • 主演は日本映画を代表する男優・高倉健。監督・原案は、「紅いコーリャン」(88)でベルリン国際映画祭金熊賞、「あの子を探して」(00)でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞、最近は「HERO」「LOVERS」などで活躍する中国の名匠チャン・イーモウ。静かな漁村で暮らす男が、長年疎遠だったひとり息子が重病で余命わずかと知って、息子が中国の俳優と交わした約束を果たすため、ひとりで中国に渡る。だが、さまざまな困難が彼を待ち受けていた。
  • 原題:
    千里走単騎
    監督:
    チャン・イーモウ
    脚本:
    ヅォウ・ジンジー
    撮影:
    ジェオ・シャーディン、木村大作
    音楽:
    ガゥオ・ウェンジィン
    原案:
    チャン・イーモウ
    日本編監督:
    降旗康男
    出演:
    高倉健寺島しのぶリー・ジャーミンチュー・リンジャン・ウェン、ヤン・ジェンボー、中井貴一
    製作国:
    2006年中国・日本合作映画
    上映時間:
    1時間48分
    配給:
    東宝
  • 1月28日より日劇2ほか全国東宝系にてにてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C)2005 Elite Group(2004) Enterprises Inc.

- PR -

ガイド

新作映画評 人気映画評論家による最新作批評のコーナー。近日公開または公開中の最新作の中から編集部が選りすぐった作品を、毎週3作品ご紹介。更新は、毎週火曜日。

読み込み中...