サイレンス : 新作映画評論

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サイレンス

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サイレンス

サイレンス

12月上旬より、シブヤ・シネマ・ソサエティにてロードショー

本当の“美”を覚醒させるマフマルバフ最新作

画像

2000年はモフセン・マフマルバフの作品がついに日本で劇場公開された年として記憶されるだろう。ヨーロッパではキアロスタミと並ぶイラン映画界の巨匠として高く評価され、日本でも東京国際映画祭などで多くの作品が紹介されたものの、劇場での商業上映という意味では今年7月に公開された「ギャベ」と「パンと植木鉢」が日本初公開であった。その記憶も新しいうちに、1998年の監督作品「サイレンス」がロードショー公開される。多彩なマフマルバフのフィルモグラフィーの中でも、中央アジアのタジキスタンで撮られたこの「サイレンス」は、彼のケレン味が名人芸的に発揮された美しい映画だ。主人公は盲目の少年(実は、少女が演じているという)。音感にすぐれ、調律師として働くこの少年が街中を歩きながら様々な音に耳を傾け、やがてある一つの旋律に魅せられてゆくプロセスがエキゾチックな映像の中に描かれてゆく。市場に並んだ果物、少女のまとう民族衣装、美しい自然の風景……。この夢幻的 な色彩の洪水に圧倒されない者はいないだろう。少年を工房まで案内する少女のなまめかしいまでの美しさも、この映画の大きな魅力の一つである。

(市山尚三)

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ABOUT THE MOVIE

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  • サイレンス
  • タジキスタンの田舎町に母親と暮らす盲目の少年コルシッドは10歳。物を触って音を感じる彼は一人音の世界に生き、美しい音を求めて道に迷うこともしばしば。美しい少女ナデレーは毎日、調律師である彼を楽器職人の工房まで送り届けていた。ある日、コルシッド親子は家賃の滞納で家を追い出されそうになり、母親は親方へ借金を頼むよう彼に言付けるが、バスの中で音楽家の演奏に聞き惚れた彼はまたも仕事に遅れ、とうとうクビになってしまう。
  • 原題:
    Le Silence
    監督・脚本:
    モフセン・マフマルバフ
    編集:
    モフセン・マフマルバフ
    出演:
    タハミネー・ノルマトワ、ナデレー・アブデラーイェワ
    製作国:
    1998年イラン映画
    上映時間:
    1時間16分
    配給:
    ニューセレクト、アルバトロス・フィルム
  • オフィシャルサイト

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