白くまになりたかった子ども : 新作映画評論

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白くまになりたかった子ども

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白くまになりたかった子ども

白くまになりたかった子ども

7月10日より恵比寿ガーデンシネマにてロードショー

氷の世界のハッピーエンド物語

画像

アラスカの氷河で見たアイスブルーは心に残っているが、その微妙な色と美しさをアニメーションでここまで感じさせてくれるなんて、スゴすぎる!!透き通った氷の世界を舞台にした、白クマ少年の物語。暑さを忘れてしまいそうな、ひんやりとした空気感につつまれます。

クマやカラスがチャーミングなフランス語を話すので、最初はファンタジーな雰囲気。やがて、生きる意味をやわらかく語りかけてきて、心にずぅーんと響きます。白クマの住む北極圏には人間とクマが同じ言葉を話したり、人間がクマと結婚する神話もいろいろ。太古の昔には大自然で生きる者同士、「心の会話」が存在したかもしれないと思うだけで、ちょっとワクワク!です。

白クマに育てられた少年は試練を克服してクマに変身。でも、人間の母の愛に呼び覚まされて元の姿に戻ります。けれど、ガールフレンドの少女クマへの愛が強くなった時、再び、白クマになりたい!気持ちを抑えられなくなる……少年を本当に変えるのが人間の母への愛でなく、少女クマへの男としての愛であることが愛おしくて、切なくて。氷の世界を溶かすほど、心は熱くなるのでした。

(藤原ようこ)

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ABOUT THE MOVIE

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  • 白くまになりたかった子ども
  • デンマーク・アニメの巨匠ヤニック・ハストラップ監督が、イヌイットの神話を元に描く大人のためのファンタジー。シロクマにさらわれたイヌイットの子供は、氷の平原の中でシロクマの母親の愛情を注がれ、シロクマとして育てられる。やがて子供は人間の世界に戻ることになるが、彼の夢はシロクマになることだった。音楽は「キャラバン」「WATARIDORI」のブリュノー・クレ。03年ベルリン映画祭児童映画部門準グランプリを受賞。
  • 原題:
    L'enfant Qui Voulait Etreun Ours
    監督:
    ヤニック・ハストラップ
    脚本:
    ミッシェル・フェスレール
    音楽:
    ブリューノ・クレ
    出演:
    製作国:
    2002年フランス映画
    上映時間:
    1時間18分
    配給:
    ミラクルヴォイス 地方配給:ビターズ・エンド
  • オフィシャルサイト

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