裸足の1500マイル : 新作映画評論

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裸足の1500マイル

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裸足の1500マイル

裸足の1500マイル

2月1日より、シネスイッチ銀座ほかにてロードショー

広大な荒野と少女の寡黙な肉体と

画像

あまり食指が動かない映画だったが、“壮大な画面”に陶然とした。オーストラリアの広大な荒野とアボリジニの少女の寡黙な肉体の対比が素晴らしい。クリストファー・ドイルの豊穣な撮影とピーター・ガブリエルのスピリチュアルな音楽の勝利だ。

「1931年のオーストラリア……“隔離・同化政策”の対象となり母親から引き離された3人の少女が故郷に戻るために自分を信じて90日間歩き続けた真実の物語」――惹句が本作のすべてを語っている。「母をたずねて三千里」的逃亡劇で、余計な緊迫感を植えつけないフィリップ・ノイスの禁欲的にして淡々とした語り口にも好感がもてる。彼女たちが荒涼とした大地にしるした“足跡の長さ(2400km)”に呆然とした!

押しつけがましくなく提示される主題――白人の先住民アボリジニに対する「隔離同化政策」は、実際70年代まで行われていたそうだ。大戦前夜、日本の朝鮮半島支配も同じではなかったか! あああ、人間はつくづくバカである。

追う側の保護局の役人(ケネス・ブラナー)の名前はネビル。アボリジニの言葉で「デビル」だそうだ。時折挿入される“鷲の視線”など唸る場面が多い、スミにおけないシャシンである。

(佐藤睦雄)

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ABOUT THE MOVIE

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  • 裸足の1500マイル
  • 1931年のオーストラリア。先住民アボリジニと白人の混血児は、白人社会に適応させるために、家族から隔離され、寄宿舎に収容される政策がとられた。この寄宿舎から脱走して我が家に帰った3人の少女のひとりが書いたノンフィクションを映画化。 監督は「今そこにある危機」「ボーン・コレクター」のフィリップ・ノイス。撮影はオーストラリア出身のクリストファー・ドイル。
  • 原題:
    Rabbit-Proof Fence
    監督:
    フィリップ・ノイス
    脚本:
    クリスティン・オルセン
    出演:
    エバーリン・サンピケネス・ブラナー
    製作国:
    2002年オーストラリア映画
    上映時間:
    1時間34分
    配給:
    ギャガ・コミュニケーションズ
  • オフィシャルサイト

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